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トルコ近現代史

イスラム国家から国民国家へ

著者
新井政美

イスラムの守護者として常にキリスト教世界と対峙し、東地中海に君臨した栄光のオスマン帝国。その実体は、多くの異教徒を抱え込みながら緩やかな統合を実現する「イスラム国家」だった。
本書が描くのは、その帝国が西洋との絶えざる交渉の中で、中央集権的な「国民国家」への変身を志し、もがき苦しみつつそれを果たしていく過程であり、また、多大の犠牲を払ってたどり着いた「国民国家」が決して終着点ではなかったことに気づき懊悩する姿である。近代トルコの味わった興奮と痛みは、おそらくその一国のみの経験ではあるまい。
イスラム世界に関心を抱く読者にとって、本書は絶好の水先案内となるだろう。内外における最新の研究を見据えて書き下ろした、気迫あふれる通史である。


「トルコ近現代史」の著訳者:

新井政美
あらい・まさみ
1953年、東京に生まれる。1976年、東京大学文学部東洋史学科卒業。1984年、同大学院東洋史専攻博士課程修了。大阪市立大学文学部助教授(史学教室)、東海大学文学部助教授(文明学科・西アジア専攻)などを経て、現在東京外国語大学外国語学部教授。オスマン帝国史、トルコ近代史専攻。著書 Turkish Nationalism in the Young Turk Era.(Leiden : E.J.Brill, 1992;Tansel Demirel訳, Jon Turk Donemi Turk Milliyetciligi. Istanbul:Iletism, 1994.)訳書 ジェム・ベハール『トルコ音楽にみる伝統と近代』東海大学出版会、1994。近年の論文「オスマン帝国とヨーロッパ」『岩波講座世界歴史』16巻、1999年。“Ahmed Ferid:A Forgotton Young Turk Intellectual,”Memoirs of the Research Department of the Toyo Bunko, no.57, 1999. “Isvicre’de Turk Yurtlari’nin Kurulusu ve Ilk Calismalari,” in O.Faruk Serifoglu (ed.), Darcagda Bir Celebi : Ziyad Ebuzziya Kitabi.(Istanbul : Timas, 1998.)ほか。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

目次

序章 カルロヴィッツ
第1章 前提――18世紀のオスマン帝国
第2章 改革への序章――セリム3世と「新体制」
第3章 中央集権化への道――マフムート2世の時代
第4章 タンズィマートの時代(1839~1876年)
第5章 立憲政と専制政治(1876~1908年)
第6章 第二次立憲政の時代(1908~1918年)
第7章 独立戦争の展開とトルコ共和国の成立(1918~1923年)
第8章 一党支配の時代(1923~1945年)

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「トルコ近現代史」の画像:

トルコ近現代史

「トルコ近現代史」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/368頁
定価 4,410円(本体4,200円)
ISBN 4-622-03388-7 C1022
2001年4月18日発行

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