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鶴見良行著作集 4

収奪の構図


「貧困が再生産されていることは、すなわち植民地主義がみずからを再生産していることです」――本巻は、著者自ら「車の両輪をなす」ことを企図して書き上げた二つの長篇『アジアはなぜ貧しいのか』と『アジアを知るために』およびその関連論考を収める。

さらに問題意識を掘り下げ、島嶼東南アジアにおける地方史の視座を生かして展開したのが『アジアはなぜ貧しいのか』である。ここでは地方の村や民族集団を主体として捉え、世界システムの中でいかなる変容を遂げていったのかが、鮮明に語られていく。これは、現在ただ今のわたしたちの問題である。


「収奪の構図」の著訳者:

鶴見良行
つるみ・よしゆき
1926年、アメリカ合州国カリフォルニア州ロスアンゼルス生まれ。外交官の父の仕事にともない、少年時代、ワシントン、ポートランド、ハルピンなどで在外生活経験を重ねる。水戸高校を経て東京大学法学部を卒業。55年より財団法人・国際文化会館に勤務(~86年)、その傍ら「思想の科学」誌他への執筆活動を始める。65年「ベトナムに平和を!市民連合」(ベ平連)発足に関わり、前後して頻繁なアジア行、研究を深める。73年「アジア太平洋資料センター」(PARC)設立メンバーの一人となり、80年から81年にかけて『アジア人と日本人』『アジアを知るために』『マラッカ物語』の連続刊行を通し、独自なアプローチによるアジア探究者として、旺盛な研究活動を本格化させた。82年『バナナと日本人』、90年『ナマコの眼』などの代表作によって、世に〈稀有な旅人であり自由奔放な知識人〉としての「鶴見良行」スタイルを、鮮烈に刻み付けた。89年より龍谷大学経済学部教授。94年、『ココス島奇譚』執筆中に京都の自宅にて急逝。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
中村尚司
なかむら・ひさし

この本の関連書


「収奪の構図」の画像:

収奪の構図

「収奪の構図」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/432頁
定価 8,400円(本体8,000円)
ISBN 4-622-03814-5 C1336
1999年12月17日発行

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