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日本人の生いたち
自然人類学の視点から
- 著者
- 山口敏
胴長、直毛、扁平な顔――日本列島に現在住んでいる人びとは、いつ、どこから移り住み、どのような経緯をたどってこうした身体的特徴をもつにいたったのか?この問題を扱う自然人類学には、二つの行き方がある。一つは、現在の日本列島人のさまざまな身体特徴にみられる地域差を明らかにし、それらを列島周囲の諸集団の特徴と比較することにより、間接に過去の人の動きを復元しようとする分野である。
もう一つは、過去に直接さかのぼり、遺跡で発見される古人骨の特徴から日本列島人の起源と時代的な移りかわりのあとをたどってゆく分野である。
自然人類学による日本人研究には一世紀をこえる長い歴史がある。本書は、形態的な形質、とくに骨学を専門とする著者が、ベルツやモースの先駆的研究に始まる先人の業績を振り返りながら、日本列島人の地域差と時代差を統一的に説明する仮説を打ち立てようとする壮大な試みである。
人類学における日本人観の変遷や、「日本人とは何か」という問いの根源にかかわる《人種》という問題についての考察から、新しい発見や最新の研究成果の紹介、さらに弥生時代人の原郷をめぐって著者自身が行なった日中共同研究の成果の報告まで、日本人の身体的特徴とその生いたちに迫るユニークな人類学物語である。
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この本の関連書
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「日本人の生いたち」の書籍情報:
- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/256頁
- 定価 2,940円(本体2,800円)
- ISBN 4-622-03964-8 C1045
- 1999年6月25日発行






