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夜と霧【新版】

EIN PSYCHOLOGE ERLEBT DAS KONZENTRATIONSLAGER

OESTERREICHISCHE DOKUMENTS ZUR ZEITGESCHICHTE




〈わたしたちは、おそらくこれまでのどの時代の人間も知らなかった「人間」を知った。では、この人間とはなにものか。人間とは、人間とはなにかをつねに決定する存在だ。人間とは、ガス室を発明した存在だ。しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ〉

「言語を絶する感動」と評され、人間の偉大と悲惨をあますところなく描いた本書は、日本をはじめ世界的なロングセラーとして600万を超える読者に読みつがれ、現在にいたっている。原著の初版は1947年、日本語版の初版は1956年。その後著者は、1977年に新たに手を加えた改訂版を出版した。
世代を超えて読みつがれたいとの願いから生まれたこの新版は、原著1977年版にもとづき、新しく翻訳したものである。
私とは、私たちの住む社会とは、歴史とは、そして人間とは何か。20世紀を代表する作品を、ここに新たにお送りする。


目次


心理学者、強制収容所を体験する
知られざる強制収容所/上からの選抜と下からの選抜/被収容者119104の報告――心理学的試み

第一段階 収容
アウシュヴィッツ駅/最初の選別/消毒/人に残されたもの――裸の存在/最初の反応/「鉄条網に走る」?

第二段階 収容所生活
感動の消滅(アパシー)/苦痛/愚弄という伴奏/被収容者の夢/飢え/性的なことがら/非情ということ/政治と宗教/降霊術/内面への逃避/もはやなにも残されていなくても/壕のなかの瞑想/灰色の朝のモノローグ/収容所の芸術/収容所のユーモア/刑務所の囚人への羨望/なにかを回避するという幸運/発疹チフス収容所に行く?/孤独への渇望/運命のたわむれ/遺言の暗記/脱走計画/いらだち/精神の自由/運命――賜物/暫定的存在を分析する/教育者スピノザ/生きる意味を問う/苦しむことはなにかをなしとげること/なにかが待つ/時機にかなった言葉/医師、魂を教導する/収容所監視者の心理

第三段階 収容所から解放されて
放免

『夜と霧』と私――旧版訳者のことば(霜山徳爾)
訳者あとがき


著訳者略歴

ヴィクトール・E・フランクル
Viktor Emil Frankl

1905年、ウィーンに生まれる。ウィーン大学卒業。在学中よりアドラー、フロイトに師事し、精神医学を学ぶ。第二次世界大戦中、ナチスにより強制収容所に送られた体験を、戦後まもなく『夜と霧』に記す。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
池田香代子
いけだ・かよこ

1948年東京生まれ。ドイツ文学翻訳家。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

「旧版訳者のことば」と新版「訳者あとがき」

〈あの愚かしい太平洋戦争の絶望的な砲火硝煙の戦場体験を持つ者は、今や七十歳代の終りから私のように八十歳前半までの老残の人間のみである。どうしても骨っぽい、ごつごつした文体になってしまう。またそれはアウシュヴィッツの現場をみた者には避けられないことかもしれない。 ...続きを読む »

編集者からひとこと

著者ヴィクトール・フランクルの没後、フランクル財団が設立され、フランクル賞が創設されました。 ...続きを読む »

書評情報

磯村健太郎<2010年4月12日(月):朝日新聞>
為末大(陸上選手)
<2010年11月28日(日):朝日新聞>
小島貴子(立教大学大学院准教授)
<:編集会議(別冊)2010年11月号>
<:Z会通信教育2011年(中学生向け)>
糸井重里(コピーライター)
<:ダ・ヴィンチ2012年春号>
<:週刊文春2012年9月20日号>
<2012年8月4日(土):毎日新聞>
舞楽あき子<:news digest 2012年9月号>
宮島喬(お茶の水女子大学名誉教授)
<:ひろば ユニオン2012年8月号>
為末大(元プロ陸上選手)
<2013年2月20日(日):日本経済新聞>
<:ラポール(青森県保健大学附属図書館)2013年4月号>
<:Career Guidance (No. 42)2012年7月号>
<:Z会2013年(中学生向け)>
嶺本君江<:Nursing BUSINESS 2013年8月号>
河合文化教育研究所<2013年9月22日(日):毎日新聞「わたしが選んだこの1冊」>
黒沢綾子<2012年9月1日(土):産経新聞>
養老孟司(解剖学者)
<2015年12月:「日経ビジネスアソシエ」(ムック)>
<2015年12月:Y-sapix「大学受験入学案内」>
馬橋和恵(看護学科教員)
<2016年2月:桐生大学図書館だより>
宮下規久朗(美術史家)
<2016年5月29日:「半歩遅れの読書術」日本経済新聞>

関連リンク

この本の関連書


「夜と霧【新版】」の画像:

夜と霧【新版】

「夜と霧【新版】」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/184頁
定価 1,620円(本体1,500円)
ISBN 4-622-03970-2 C0011
2002年11月5日発行

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