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悩む力

べてるの家の人びと

著者
斉藤道雄



北海道、浦河。襟裳岬に近い過疎の町に「べてるの家」がある。精神障害を抱える人たちがみずから共同住居と作業所をいとなんで、長い年月が過ぎた。
特産の昆布からさまざまな商品を作って売る。これがべてるの活動の根幹である。そのユニークな自己表現は全国から注目を浴び、地域社会とともに新しい道をさぐる姿に共感が集まっている。

けれども、ここまで来るにはじつに語りつくせないほどの苦労があった。病を持ちながら一人の人間として生きるとはどういうことなのだろうか。べてるでは、効率優先の現代社会とはひと味違う原則が貫かれている。無理はしなくていい。治さなければと焦ることはない。「そのままでいい」のだ。悩みを持つ仲間と語り合い、ともに過ごす。そこには弱さを絆にした豊かな人間関係が息づいている。
なぜこのような生き方が可能だったのか? それを問いはじめた著者を待ちうけていたのは、自分自身の精神の漂流だった。


目次


土を食む
マサルの幻聴/共同住居/管理ではなく/べてるの顔/悩む教会/そのままでいい/ケンちゃんの電話/商売しよう/べてるのいのち

場をつくる
町へ/べてるの家の本/いまのしあわせ/SST/落ちてみるか/苦労が詰まっている/楽しい分裂病

灯をともす
魔性の女/病気のセンス/人と話すこと/孤高の戦士/分裂病の真実/絶望から

あとがき


著訳者略歴

斉藤道雄
さいとう・みちお

1947年山梨県生まれ。慶應義塾大学卒業、TBS社会部・外信部記者、ワシントン支局長、「ニュース23」プロデューサーなどを経て、現在「報道特集」ディレクター。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

著者からひとこと

『悩む力』のために、よく浦河に旅をした。

北海道の、日高山脈が海に落ちるあたりにある海辺の町の人びとを訪ねるために、ぼくはもう20回あまり、100日をこえる旅をしたことになる。それは「べてるの家」とよばれる共同住居を訪ね、そこで暮らす人びととあれこれつきない話をするためであった。 ...続きを読む »

書評情報

いしいしんじ<2010年6月26日(土):読売新聞>

この本の関連書


「悩む力」の画像:

悩む力

「悩む力」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/248頁
定価 2,160円(本体2,000円)
ISBN 4-622-03971-0 C0047
2002年4月16日発行

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