青年ルター 2
YOUNG MAN LUTHER
判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 272頁 |
定価 | 3,300円 (本体:3,000円) |
ISBN | 978-4-622-03973-0 |
Cコード | C1011 |
発行日 | 2003年10月23日 |
備考 | 現在品切 |
YOUNG MAN LUTHER
判型 | 四六判 |
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頁数 | 272頁 |
定価 | 3,300円 (本体:3,000円) |
ISBN | 978-4-622-03973-0 |
Cコード | C1011 |
発行日 | 2003年10月23日 |
備考 | 現在品切 |
アウグスティヌス修道院に入ったマルチンにとって、修道生活は人生の決定的な決断を延期させるモラトリアムの役割を果たした。
孤独と匿名性のなかにしばしの安らぎを得たマルチンだったが、神に至る道を感じることができず、やがて神を「信頼できない恐ろしい父」とみなすことによって罪を背負ったという自覚は、激しい混乱をもたらした。その彼がふたたび「神は義である」という認識に至りつくプロセス——著者はそれを、制度的宗教が世界観=価値観を支配していた時代の文脈と、マルチンの内に展開する心理的発展の過程の内に読み解いてゆく。
信仰と意志、宗教と律法との新たな境界設定をめざして、独自の神学体系を組み立てていったルターの〈引き延ばされたアイデンティティ危機〉の解決、さらに、宗教改革という反乱を起こした数年後、嵐の後の静けさの中で彼を再び襲った中年期の危機にいたる歩みの内に、ルターの愛の能力の大きさ、そして回復力の大きさを見る。全2巻・完結。