ピルトダウン
化石人類偽造事件
PILTDOWN
- 著者
- フランク・スペンサー
- 訳者
- 山口敏
1912年、ロンドンの南およそ60キロ、サセックス州ののどかな田園地帯にあるピルトダウンの地で化石頭骨の破片が出土したことが報告された。ネアンデルタール人やジャワ原人に比べて大きな脳をもつこのピルトダウン人は、現代人の直系の祖先とされ、学界に一大センセーションを巻き起こした。しかし、時がたつにつれ、人類進化史におけるピルトダウン人の位置が疑問視されるようになり、問題の化石の再検討が行なわれた結果、1953年に至って、実はこれが純正の化石ではなく、新人の頭蓋骨とオランウータンの下顎骨に加工と着色を加えた偽造化石であったことが判明した。
人類の偽りの祖先を捏造したのはいったい誰だったのか。偽造犯については、これまでさまざまな推理がなされてきた。名ざしされた多数の容疑者の中には、シャーロック・ホームズの生みの親であるコナン・ドイルや、イエズス会の著名な古生物学者テイヤール・ド・シャルダン神父も含まれている。
厖大な原資料と綿密な調査にもとづいて今世紀科学界最大のスキャンダルを取り上げた本書は、事件の顛末を詳細に描いた科学史物語であり、思いもよらぬ犯人の正体をあばく迫真の推理ドキュメントである。
「ピルトダウン」の著訳者:
この本の関連書
「ピルトダウン」の画像:
「ピルトダウン」の書籍情報:
- A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/480頁
- 定価 7,560円(本体7,200円)
- ISBN 4-622-04104-9 C1045
- 1996年4月9日発行






