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コレクション瀧口修造 3

デュシャン/寸秒夢


本巻には、晩年の瀧口が私的な作品に愛用していた変名〈東京ローズ・セラヴィ〉の命名者であるマルセル・デュシャンに関する文章を集めた。『デュシャン語録』のすべて、「本・もうひとつの本」「検眼図」「扉に鳥影」など難解な芸術家デュシャン理解への扉となるだろう。

雑誌に発表されたままだった詩「大椿事」「若いピエロの話」やエッセイ、さらにクレー、ガウディ、コーネルら芸術家への詩的オマージュ群を「詩と美術の周囲」と題した。ここにはヴォルス、エリュアールの翻訳を含む。

「骰子の7の目」は自ら監修したシュルレアリスムと画家叢書に寄せた作家論。マン・レイ、ベルメールら7人がその対象となっている。

そして70年代に集中して試みた夢の記述「三夢三話」「星と砂と日録抄」「寸秒夢」、15篇に及ぶ夢の記録(未発表)は戦火に失われた「夢日記」の復活であろうか。真のシュルレアリストの実験精神あふれる一冊。

■月報 加納光於・橿尾正次・合田佐和子


「デュシャン/寸秒夢」の著訳者:

瀧口修造
たきぐち・しゅうぞう
1903年富山県に生まれる。1923年慶應義塾大学予科に入学。1926年富永太郎・堀辰雄らの同人誌「山繭」に参加。ランボー、ブルトンから新たな啓示を受け、西脇順三郎教授の教えを受ける。1928年シュルレアリスム機関誌「衣裳の太陽」創刊。1931年慶應義塾大学英文科卒業。翌年PCL入社、約5年間勤務。1938年『近代芸術』刊。この前後の時期に、前衛芸術の紹介・翻訳・雑誌寄稿など、旺盛な啓蒙活動を行なう。1941年、特高刑事に逮捕され約8か月拘留される。1945年、自宅が被災全焼、疎開先の金沢で終戦を迎え「しびれるような解放感」を味わう。1947年「日本アヴァンギャルド美術家クラブ」結成に参加。1951年「タケミヤ画廊」開設。「実験工房」発足。美術映画研究会第一回作品「北斎」を企画、シナリオ作成。1950年代半ばから美術界の国際交流に積極的にかかわる。1960年、最初の個展「私の画帖から」。1967年『詩的実験1927-1939』刊行。1969年、詩画集『手づくり諺』ミロと共作。1973年、病身を押してフィラデルフィア美術館デュシャン大回顧展に出席。1979年、76歳で歿する。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
大岡信
おおおか・まこと
武満徹
たけみつ・とおる
鶴岡善久
つるおか・よしひさ
東野芳明
とうの・よしあき
巖谷國士
いわや・くにお

この本の関連書


「デュシャン/寸秒夢」の画像:

デュシャン/寸秒夢

「デュシャン/寸秒夢」の書籍情報:

A5変型判 タテ200mm×ヨコ148mm/472頁
定価 9,975円(本体9,500円)
ISBN 4-622-04393-9 C1370
1996年11月1日発行

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