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火の記憶 1

誕生

MEMORIA DEL FUEGO

1 Los nacimientos


「わたしは歴史家ではない。だがものを書く人間として、アメリカ全土の、とりわけ、蔑まれた最愛の地ラテンアメリカの、かどわかされた記憶を救い出すために、力を尽くしたいと願う。」ウルグアイの作家ガレアーノの主著『火の記憶』三部作の第一巻はこう始まる。コロンブス以前のアメリカがインディオの創世神話によって語られ、第二部章「旧き新世界」では、年次と地名が付された断章で一七〇〇年までの歴史の襞がひもとかれる。

数かぎりない掠奪と虐殺と富の移動と権力闘争、しかしそのどれもが「揺るぎのない文書に裏打ちされている。ここに語るかぎりのことは実際に起きたのだ。わたしはわたしなりに、それを伝えるまでである。」

いくつもの声から紡ぎ出されたこの作品は、小説、随想、叙事詩、証言、年代記のどれでもあって、どれでもない。ジャンルをこえて文学の圧倒的な力を感じさせる本作が、世界史のもうひとつの読み込みを可能にする。


目次


歴史の門口に立つ読者へ

始源の声
創造/時/太陽と月/雲/風/雨/虹/昼/夜/星/天の川/金星/ことば/火/密林(セルバ)/杉(セドロ)/グアヤカン/色のいろいろ/愛/河と海/潮/雪/洪水/亀/オウム/ハチドリ/ウルタウ/かまど鳥/鴉/コンドル/ジャガー/熊/ワニ/アルマジロ/兎/蛇/蛙/コウモリ/蚊/蜜/種/とうもろこし/タバコ/マテ草/ユカ/じゃがいも/料理/音楽/死/復活/呪術/笑い/恐怖/権威/権力/戦/お祭り/良心/聖都/巡礼者たち/約束の地/危険なお告げ/蜘蛛の巣/預言者

旧き新世界
1492――大海原 インディアスへ向かう太陽の航路/1492――グアナアニ コロン/1493――バルセロナ 栄光の日/1493――ローマ アダムの遺言/1493 ウエソツィンゴ 確かなものはどこにある、根をもつものはどこにある?/1493――パスト みんなが納税者/1493――サンタ・クルス島 サヴォナ生まれミケレ・デ・クネオのある経験/1495――サラマンカ アメリカから到来した最初の単語/…(中略:コルテス、ポンセ=デ=レオン、グアダルペの聖母、ピサロ、アタウアルパ、マンコ・インカ、ラス=カサス、ミゲル、トゥパク・アマル一世、メヒコ初の異端審問、ポトシの女丈夫フロリアナ・ロサレスの物語、エル・インカ・ガルシラソ、グアマン・ポマ、セルバンテス、セーラムの魔女たち、ヌエボ・メヒコのインディオたちの歌、アザンデの民の嘆き、黒い聖母、黒い女神、…)…/1700――マドリード 秋の陰り

出典一覧
索引


著訳者略歴

エドゥアルド・ガレアーノ
Eduardo Galeano

1940年ウルグアイのモンテビデオ生まれ。早くからジャーナリストとして活躍するが、1973年の軍事クーデタによりアルゼンチン、スペインへ亡命。1985年帰国。ラテンアメリカと世界の現実を鋭く切り取る発言で知られる。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
飯島みどり
いいじま・みどり

1960年東京生まれ。東京大学教養学科卒、岐阜大学教養部を経て、現在立教大学教員。ラテンアメリカ近現代史およびイベリア―アフリカ関係史専攻。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

青山南<:本の雑誌2012年10月号>

この本の関連書


「火の記憶 1」の画像:

火の記憶 1

「火の記憶 1」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/544頁
定価 5,076円(本体4,700円)
ISBN 4-622-04638-5 C1097
2000年12月15日発行

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