「みすず書房」ページ内リンク

  1. 「メインメニュー」へ移動
  2. 「みすず書房の本の検索メニュー」へ移動
  3. 「本文」へ移動
  4. 「サイト利用ガイド」へ移動



ヒースクリフは殺人犯か?

19世紀小説の34の謎

IS HEATHCLIFF A MURDERER?


「本書は、19世紀のイギリス小説の中から代表的な36編の作品を選び、そのそれぞれについて、その作品に内蔵されている難問・奇問のたぐいを拾い集め、サザーランド一流の、読者の意表を衝く解答をあぶり出すことによって、小説を読む醍醐味、その名人芸を披露しようというものである……彼はごく自然に、小説を読むことが好きでたまらない素人読者の立場に身を置いて、はるか昔にナイツによって追放されたパーラー・ゲームに自由に参加し、36篇の19世紀小説の中を気ままに、滑らかに動き回る。素人読者であるからどこでも自由にはいりこみ、勝手な憶測、下司の勘ぐりも許してもらえる。なんという羨ましい〈読みの快楽〉であろうか」(訳者あとがき)。

はたしてアレックはレイプ犯なのか? なぜドラキュラはイギリスへやって来るのか? 月経が文学作品の中に写し取られた例はあるのか? ハイド氏はどんな顔をしていたのか? 等々――ニュー・クリティシズムやイーグルトンやサイードの批評方法とは違って、本書に溢れているのは素朴にしてスリリングな〈解釈=推理〉である。文学探偵サザーランド教授は34の難事件を、ヴィクトリア朝小説への深い造詣と豊かな想像力によってみごとに解明してゆく。研究者はもとより、小説を身近なものとして丹念に読み込む一般の読書人にとっても、本書は、久しく味わえなかった、小説を読むことの〈本来の楽しみ〉を提供してくれるまたとない一冊であろう。


「ヒースクリフは殺人犯か?」の著訳者:

ジョン・サザーランド
John Sutherland
ロンドン大学ユニヴァーシティ・カレッジ、ロード・ノースクリフ記念講座教授。著書『サッカレーの仕事場』、『ヴィクトリア朝の小説家と出版業者』、『小説と小説産業』、『有害図書――イギリスにおける検閲解除1960-1982年』、『ロングマン版ヴィクトリア朝小説必携』、『ハンフリー・ウォード夫人伝』、『ヴィクトリア朝小説――作者・出版者・読者』、『ウォルター・スコットの生涯』、『ヒースクリフは殺人犯か?』、『ジェイン・エアは幸せになれるか?』、ほかに多数のヴィクトリア朝小説の編集。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
川口喬一
かわぐち・きょういち
目白大学人文学部教授。著書『ベケット――豊饒なる禁欲』(冬樹社)、『イギリス小説の現在』(研究社出版)、『小説の解釈戦略――『嵐が丘』を読む』(福武書店)、『現代の批評理論(全三巻)』(共編)、『最新文学批評用語辞典』(共編)、『「ユリシーズ」演義』(以上、研究社出版)。訳書 ベケット『蹴り損の棘もうけ』、『マーフィー』(以上、白水社)、ソンタグ『ラディカルな意志のスタイル』(晶文社)、ジェイムソン『言語の牢獄』、ハッチオン『ポストモダニズムの政治学』、カンプス編『唯物論シェイクスピア』(以上、法政大学出版局)、J.サザーランド『ヒースクリフは殺人犯か?』(みすず書房)ほか。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「ヒースクリフは殺人犯か?」の画像:

ヒースクリフは殺人犯か?

「ヒースクリフは殺人犯か?」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/360頁
定価 3,360円(本体3,200円)
ISBN 4-622-04651-2 C0097
1998年4月10日発行

この本を購入する

<在庫僅少です>
お問い合わせください