文学シリーズ lettres
黒いピエロ
LE PIERROT NOIR
「メリー・ゴーラウンド、子供たちがロケットで旅する火星人さながらの異様な恰好で、飽きもせず何度もぐるぐる回っているその情景を前にして、ひとは失敗したおのれの人生に涙する時間がたっぷりあるというものだ。」
デブのジャルル・メルランは軽率さのために身を誤った、とこの小説の語り手はいう。
「だがわが身をふりかえれば、私自身もまた例の陰気な宿命論によって、ほぼ同じ結末にみちびかれたのだ・・」
フランスの小さな町に育つ男女は、思春期を過ごし戦争を生き抜く。甘く切ない思い出と、失われた愛、そして裏切り、秋が深まるたびにこの町に立つサン=マルタンの縁日には「黒いピエロ」の姿があわられる。
日本でも『チェーホフの感じ』『フラゴナールの婚約者』で愛読者を得た作家が、自分でいちばん気に入っているという本書は、移りゆく季節をフーガのように語り、人生の苦い真実をとらえた小さな傑作である。
「黒いピエロ」の著訳者:
この本の関連書
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「黒いピエロ」の書籍情報:
- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/152頁
- 定価 2,415円(本体2,300円)
- ISBN 4-622-04674-1 C0097
- 1999年1月14日発行





