みすず書房

ガラテイア2.2

GALATEA 2.2

判型 四六判
頁数 408頁
定価 3,520円 (本体:3,200円)
ISBN 978-4-622-04818-3
Cコード C0097
発行日 2001年12月20日
備考 現在品切
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ガラテイア2.2

2000年春、処女長篇『舞踏会へ向かう三人の農夫』によって、日本の読書界に彗星のごとく登場し、たちまち席巻した、現代アメリカ文学の若き鬼才、リチャード・パワーズ。彼の90年代の代表作が、いよいよその姿を現わす。『ガラテイア2.2』。ギリシア神話に名高い女性の名前をタイトルに掲げた本作のテーマは、ずばり人工知能である。

主人公は、その名も「リチャード・パワーズ」。既に話題作を幾つか発表し、将来を嘱望された新進作家である。自らの出身大学に設置された先端科学研究所の客員研究者として招聘された彼は、偏屈な天才(?)科学者レンツ博士と出会うことになる。博士は「人工知能は文学を解釈し、理解しうるか」という究極の実験プロジェクトに取り憑かれ、いつしか主人公も抗いようなく、その試みに心身共にのめり込んでいく……。

「まさに華麗というほかはない」と巨匠アップダイクも唸らせた、新世紀作家の面目躍如な傑作。この上なくスリリングな小説の誕生を、若島正の名訳で堪能していただきたい。

編集者からひとこと

20世紀末の《最重要作家》の全貌に挑むスリリングなガイドブック、柴田元幸編『パワーズ・ブック』には、手塚聡氏による『ガラテイア2.2』の作品案内所収。

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