「みすず書房」ページ内リンク

  1. 「メインメニュー」へ移動
  2. 「みすず書房の本の検索メニュー」へ移動
  3. 「本文」へ移動
  4. 「サイト利用ガイド」へ移動



外山滋比古著作集 5

日本の言葉


「本巻に収められた三冊の本が出た1970年代前半は戦後の新しい思想の時代が続いていた。ことばについての関心はほとんどないといってよかった。進歩主義は言語という、土着、伝統の世界を離れたところで、難解な外来の歌をうたっていたのである……外国を基準として日本の文化、社会を判定し、不足する部分、はみ出すところがあれば、非はすべてわが方にありとする素朴な拝外思想は、明治以来、一時的反動の期間をのぞいて、いつもわれわれの社会をしばりつづけてきたといってよい」(著作ノート)。

第5巻には、日本語論ブームに火を点じた画期的な三著作『日本語の論理』『日本語の個性』『日本語の感覚』を収める。日本語は、欧米の言語に認められるアリストテレス以来の線的構造――煉瓦による固い構造――とはちがって、もっと柔らかい豆腐のような、点的構造を特色としてもっている。この独創的な視点から、著者はきわめて刺激的な〈新・日本語論〉を展開している。


「日本の言葉」の著訳者:

外山滋比古
とやま・しげひこ
1923年愛知県に生まれる。1947年東京文理科大学英文科卒業。同大学特別研究生修了。1951年「英語青年」編集長。ついで「英語文学世界」「月刊ことば」を創刊、編集。その間、1956年東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授。1962年、文学博士。1989年お茶の水女子大学名誉教授、昭和女子大学教授。1999年同大学退職。『修辞的残像』『近代読者論』により文学における読者論の方法を提唱、『シェイクスピアと近代』でその実践をしめす。さらに、否定的に扱われてきた異本の意義に着目、その積極的機能を考察、『異本論』から『古典論』へと展開。これとは別に、日本について『日本語の論理』、俳句にかんして『省略の文学』『俳句的』などを発表。同時に折にふれてエッセイを書いた。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

目次

 I 日本語の論理
日本語の論理/日本語と創造性/文章構成の原理/思考の組み立て/日本語の姿/言語と思考/島国考
 II 日本語の個性
まえがき/訳せぬ「であろう」/段落の感覚/終りよければ/部屋のうち・そと/中間話法/気になる「あなた」/五脚の椅子/移すということ
 III 日本語の感覚
聴聞の世界/話体について/活字ばかりが言論ではない/コトバと文章/翻訳文化の影/制服を着た思想/近代文化のマスク――印刷/未知を読む/「私」の方法/ざる耳
 著作ノート

この本の関連書


「日本の言葉」の画像:

日本の言葉

「日本の言葉」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/344頁
定価 3,150円(本体3,000円)
ISBN 4-622-04855-8 C1395
2002年1月18日発行

この本を購入する