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結ぼれ【新装版】

KNOTS


「引き裂かれた自己」「狂気と家族」につづくレインの新著。ふしぎさに充ち、魅力あふれる小さな本。これは卓抜な精神医学者レインの視野にある症例の集合ではない。これは、人間の出会いがつくる心の状況の多様なシェーマについての、一つのシナリオ、一つの短篇小説、一つの心理的寓話ともいえよう。あるいは定理集、また詩集ともいえよう。人間の心理の世界で、リンネが分類学で試みたことは、まだ実現されていない。これは、一つのデッサンであるが、正確でエレガントである。「マーヤ」の織りなす網、幻想の画布は、終わりない夢の彼方へ、人を誘ってやまないだろう。


「結ぼれ【新装版】」の著訳者:

R・D・レイン
Ronald David Laing
1927年イギリスのグラスゴーに生れる。1951年グラスゴー大学医学部卒業。3年間陸軍軍医となった後、グラスゴー王立精神病院、グラスゴー大学精神科、ロンドンのタヴイストック・クリニックに勤務、以後タヴィストック人間関係研究所に入り、ランガム・クリニック所長を兼務、のち精神分析医として開業。著書『ひき裂かれた自己』(1960、69)『自己と他者』(1961)『狂気と家族』(1964)『経験の政治学』(1967)『家族の政治学』(1967、71)『好き? 好き? 大好き?』(1976)『生の事実』(1976)(以上邦訳みすず書房)『レインわが半生』(1985、邦訳岩波書店)など。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
村上光彦
むらかみ・みつひこ
1929年佐世保に生れる。1953年東京大学文学部仏文学科卒業。現在成蹊大学名誉教授。著書『大佛次郎――その精神の冒険』(1977)『鎌倉幻想行』(1986)(以上朝日新聞社)『鎌倉百八箇所』(1989、用美社)『パリの誘惑』(1992、講談社)。訳書 ヴィーゼル『夜』(1967)カストロ『マリ=アントワネット』(1972)モノー『偶然と必然』(共訳、1972)レイン『好き? 好き? 大好き?』(1978)ブローデル『日常性の構造』1・2(1985)『世界時間』1・2(1996、1999)(以上みすず書房)ヴィーゼル『死者の歌』(1970、晶文社)『そしてすべての川は海へ』(1985)『しかし海は満ちることなく』(1999)(以上朝日新聞社)ほか。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「結ぼれ【新装版】」の画像:

結ぼれ【新装版】

「結ぼれ【新装版】」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/160頁
定価 2,520円(本体2,400円)
ISBN 4-622-04911-2 C1098
1997年10月9日発行

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