みすずライブラリー
消された科学史
HIDDEN HISTORIES OF SCIENCE
「科学的発見の歴史において忘れ去られた瞬間」をテーマに、連続講演会が企画された。名高い書評誌『ニューヨーク・レヴュー・オブ・ブックス』の編集長シルヴァーズは、演壇に錚々たる顔ぶれをそろえた。
『レナードの朝』や『火星の人類学者』から神経科医として体験したエピソードをひきつつ、自然の全体を捉える新たな科学理論の構築にまで論を展開するサックス。
『ワンダフル・ライフ』でもおなじみの、進化イコール進歩という誤った概念について、愛蔵の図像コレクションをならべて巧みに語るグールド。
そして医学博士にしてテレビ・劇場・オペラなどマルチプロデューサーのミラー。名著『優生学の名のもとに』のケヴレス。生物学界の論客ルーウォンティン。
歴史の偶然と必然のドラマをめぐる豪華な競演、5篇のエッセイを所収。
「消された科学史」の著訳者:
- ジョナサン・ミラー
- Jonathan Miller
- 医学博士。劇場、テレビ番組、オペラなどの監督、プロデューサーとして活躍。英BBCテレビで医学の歴史、精神異常を扱った番組を制作しThe Body in Question、『心理学の最前線』(橋本仁司監訳、同朋舎出版)にまとめるほか、『ヒトのからだ』(大利昌久訳、ほるぷ出版)などの著書がある。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
- スティーヴン・J・グールド
- Stephen Jay Gould
- ハーヴァード大学教授。大学では地質学、生物学、科学史を講じる。著書として『ダーウィン以来』(浦本・寺田訳)から『八匹の子豚』(渡辺政隆訳)に至る科学エッセイ・シリーズ(いずれも早川書房)、『時間の矢・時間の環』(渡辺政隆訳)、『個体発生と系統発生』(仁木・渡辺訳、ともに工作舎)など。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
- ダニエル・J・ケヴレス
- Daniel J. Kevles
- カリフォルニア工科大学教授。大学では科学・倫理・社会政策プログラムの責任者を務める。科学の発展と社会との関係を論じた著書が多く、The Physicists:The History of A Scientific Community in Modern America、『優生学の名のもとに』(西俣総平訳、朝日新聞社)など。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
- R・C・ルーウォンティン
- Richard C. Lewontin
- ハーヴァード大学教授。大学では遺伝学、集団生物学を講じる。進化遺伝学、人種の生物学、科学万能論批判などの著書がある。Biology as Ideology:The Doctorine of DNA;The Genetic Basis of Evolutionary Changeほか。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
- オリヴァー・サックス
- Oliver Sacks
- アルバート・アインシュタイン医科大学神経学教授。著書『偏頭痛百科』(後藤・石館訳)、『レナードの朝』(石館・石館訳)、『左足をとりもどすまで』(金沢泰子訳、以上晶文社)、『火星の人類学者』(吉田利子訳、早川書房)ほか。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
- 渡辺政隆
- わたなべ・まさたか
- 科学エッセイスト、科学ジャーナリスト、翻訳家。1955年生まれ。東京大学大学院修了。専攻 科学史、進化生物学。著書『ガラガラへビの体温計』(河出書房新杜)、『地球という奇跡を見つめて』(共著、テン・ブックス)ほか。訳書としてエルドリッジ『進化論裁判』(平河出版社)など多数。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
- 大木奈保子
- おおき・なおこ
- 翻訳家。1962年生まれ。長野県北佐久郡望月町で家族と無農薬・無化学肥料農業を営むかたわら翻訳に従事。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
目次
無意識を意識する ジョナサン・ミラー
梯子図と逆円錐形図
――進化観を歪める図像 スティーヴン・ジェイ・グールド
嫌われものを追う
――がんとウイルスと勇気ある追跡の歴史 ダニエル・J・ケヴレス
遺伝子と環境と生物 R・C・ルーウォンティン
暗点――科学史における忘却と無視 オリヴァー・サックス
この本の関連書
「消された科学史」の画像:
「消された科学史」の書籍情報:
- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/216頁
- 定価 2,310円(本体2,200円)
- ISBN 4-622-05013-7 C1340
- 1997年6月20日発行
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