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大虚鳥


「俳人自照
初鴉大虚鳥こそ光あれ 草田男
初鴉大虚鳥こそ天翔けれ 草田男
初鴉大虚鳥の声限り 草田男

大虚鳥(おほをそどり)は大軽率鳥とも表記される鴉の蔑称である。これを〈声限り〉と詠い〈光あれ〉と讃えるところに、詩としての俳句に没入しその探求に生涯心血を注いだ草田男ならではの自照表現がある。その草田男豊饒の20年間を代表する760余句である。――成田千空」

昭和を代表する俳人・草田男が世を去って20年。第八句集『時機(とき)』刊行から23年。ここに遺された5000句(昭和38-58年)から760余句を「萬緑」同人が精選して、第九句集を刊行する。俳句関係者にとって待望されていた企画を、ここに実現。


「大虚鳥」の著訳者:

中村草田男
なかむら・くさたお
1901年、父・修が領事を務めていた中国の廈門に生まれる。本名・清一郎。1904年、母・ミネと帰国し、松山市に住む。1925年東京帝国大学文学部独逸文学科入学、のち国文科に転科。1933年成蹊高等学校(旧制)教授。1949-67年成蹊大学教授、1969年名誉教授。1929年に高浜虚子の門に入り、東大俳句会に入会して「ホトトギス」投句を始める。句集『長子』(1936)、『火の島』(1939)、『萬緑』(1941)を刊行した後、1946年主宰誌「萬緑」創刊。さらに句集『来し方行方』(1947)、『銀河依然』(1953)、『母郷行』(1956)、『美田』(1967)、『時機』(1980)を刊行。この間、メルヘン集『風船の使者』(1977)により芸術選奨文部大臣賞を受賞した。エッセイ集『魚食ふ、飯食ふ』(1979)、評釈『蕪村集』(1943;1980)のほか、評釈・入門書・季語撰など10余冊の著編書がある。1983年歿。翌年、芸術院賞恩賜賞受賞。『中村草田男全集』全18巻・別巻1(1984-91、みすず書房)がある。他に『俳句と人生――講演集』『子規、虚子、松山』(ともに2002、みすず書房)など。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「大虚鳥」の画像:

大虚鳥

「大虚鳥」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/200頁
定価 4,200円(本体4,000円)
ISBN 4-622-07054-5 C1092
2003年8月8日発行

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