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バロックのイメージ世界

綺想主義研究

STUDIES IN SEVENTEENTH-CENTURY IMAGERY

Second edition considerably increased


「あらゆる詩的形象は潜在的にエンブレムを含んでいるのであるから、エンブレムが、形象への志向が頂点に達した世紀、つまりは17世紀の特徴をなしていた理由も、うなずけようというものである。17世紀人は、イメージをたんに心のなかで想い描くだけではおさまらず、それを外在化し、ひとつの象形文字、つまりはエンブレムに移し入れることを欲したのであった」。

時は16~17世紀、後期ルネサンスからバロック時代のヨーロッパでは、図絵入り書物に「エンブレム(記章)」「インプレーサ(標語付き図案)」「エピグラム(寸鉄詩)」を描き込むことが大流行した。それらの寓意的=象徴的図像を精査し、そこに現れた〈綺想〉というイメジャリーのシンボリズムを読み解く、碩学プラーツの主著である。

「エンブレムは、図版による〈無言の絵〉と、文学的記述による〈語る絵〉と、〈意味する絵〉、すなわち道徳的および神秘的な意味への転換との三者を結合した」。

言葉と表象、叡智と感性、稀有さと驚異、秘教的言語と宗教的真理が一体となった〈バロック的思考〉に、はじめて体系的に取り組んだ古典的名著。図版75点を併録。



著訳者略歴

マリオ・プラーツ
Mario Praz

1896年ローマ生まれ。1982年歿。イタリアの文学批評家、エッセイスト、美術品蒐集家。1923年から34年までイギリスに滞在し、リヴァプール大学とマンチェスター大学でイタリア語文学の教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
上村忠男
うえむら・ただお

1941年生まれ。東京大学大学院社会学研究科(国際関係論)修士課程修了。思想史家。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
尾形希和子
おがた・きわこ

1959年生まれ。東京外国語大学大学院地域研究研究科修士課程修了。沖縄県立芸術大学助教授。西洋中世美術史。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
廣石正和
ひろいし・まさかず

1956年生まれ。東京外国語大学大学院地域研究研究科修士課程修了。イタリア近代思想史。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
森泉文美
もりいずみ・あやみ

1963年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科(比較文化比較文学)修士課程修了。ローマ大学東洋学部日本語日本文学学科講師。西洋美術史。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「バロックのイメージ世界」の画像:

バロックのイメージ世界

「バロックのイメージ世界」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/352頁
定価 6,480円(本体6,000円)
ISBN 4-622-07199-1 C1098
2006年6月22日発行

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