みすず書房
近刊

信じない人のための〈宗教〉講義 電子書籍あり

判型 四六判
頁数 256頁
定価 3,520円 (本体:3,200円)
ISBN 978-4-622-09726-6
Cコード C1014
発行予定日 2024年6月14日予定
電子書籍配信開始日 2016年8月19日
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信じない人のための〈宗教〉講義

〈宗教〉なんて過去の遺物? あやしいもの? 怖いもの? そんなあなたのために、ざっくばらんな世界〈宗教〉ツアーをご用意しました。ご安心ください。何か特定の〈宗教〉へお誘いするようなことはありません。私もまたいわゆる〈無宗教〉の一人ですから。
「〈宗教〉という言葉はやや漠然とした言葉です。この茫漠と広がる意味領域を大雑把にひっくるめて述べるとすると、〈宗教〉とはなんらかの制度として存在している、とでも言っておくしかなさそうです。そうした制度の別の側面は、人びとの意識のなかに現れるさまざまな世界イメージです。
人びとは日々の暮らしのなかで世界イメージを自己のものとする努力を行なっています。この努力の世界に読者をいざなおうというのが本書の目的です」(はじめに)
宗教家や宗教学者にはちょっと書けない、この脱〈信仰〉型の宗教案内で、私たち自身の偏見や怖れをも、このさい解きほぐしてみましょう。

[初版2007年5月23日発行]

目次

1 はじめに
2 宗教のネットワーク、無限の多様性
3 高校の地図帳に載っている「宗教」
4 ひとつの物語——ユダヤ教の伝承から
5 もう一回考える——共同体・戒律・神・神話・儀礼
6 二大宗教の拡大——キリスト教とイスラム教
7 キリスト教——信仰の系譜
8 近代を生み出した西洋
9 イスラム教というシステム
10 東ユーラシア/多神教
11 建て前としての仏教
12 変容のプロセス——仏教いろいろ
13 インド人の宗教——ヒンドゥー教
14 儒教と道教——転変の世界
15 どう語る? 日本宗教
16 さまざまな宗教
17 デジタルなアイデンティティー
18 あっちとこっち——宗教的次元(?)と日常的次元(?)
19 障害を乗り越える宗教?
20 時代のなかの宗教

あとがき
読書案内
索引