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ミトコンドリアが進化を決めた

POWER, SEX, SUICIDE

Mitochondria and the Meaning of Life


生命進化を「操る」したたかなミトコンドリアの論理を手がかりとして、生命の起源から人類の現在までの40億年を語り切ってしまうダイナミックな科学書。われわれヒトを含むすべての真核生物の誕生を可能にしたのは、ミトコンドリアの内部共生という進化史上の特異事象だった。以来、多細胞化や、複雑な形態など生物の際立った特徴が、寄生生物体ミトコンドリアとその宿主である細胞の、ほかに類例のない進化戦略の結果として生じてきたといえる。
さらに著者は周到な議論によって、生命の起源、性の起源、老化の原因、人類の起源など、進化の主要な問題にミトコンドリアが果たす決定的な役割を明らかにする。
どのように進化したか(How)だけでなく、あえて進化のなぜ(Why)を問い、それに答えようとする大胆不敵な語り口は読み応え抜群。ミトコンドリアは地上で最も繁栄している生物体となり、いまこの瞬間もわれわれの生命とその死を支配している。ミトコンドリアを知らずして生命は語れない。


目次


序 ミトコンドリア――世界を操る陰の支配者

第1部 ホープフル・モンスター――真核細胞の起源
1 深い深い進化の溝
2 祖先を求めて
3 水素仮説

第2部 生命力――プロトン・パワーと生命の起源
4 呼吸の意味
5 プロトン・パワー
6 生命の起源

第3部 内部取引――複雑さのもと
7 なぜ細菌は単純なのか
8 なぜミトコンドリアが複雑さをもたらすのか

第4部 べき乗則――サイズと、複雑さの上り坂
9 生物のべき乗則
10 温血革命

第5部 殺人か自殺か――波乱に満ちた個体の誕生
11 体のなかの対立
12 個体の礎

第6部 両性の闘い――先史時代の人類と、性の本質
13 非対称な性
14 人類の先史時代は性について何を語ってくれるか
15 なぜ性はふたつあるのか

第7部 生命の時計――なぜミトコンドリアはついにはわれわれを殺すのか
16 ミトコンドリア老化説
17 自己修正マシンの死
18 老化を治す?

エピローグ

謝辞
解説
訳者あとがき
用語集
原注
画像の出典
参考文献
索引


著訳者略歴

ニック・レーン
Nick Lane

ロンドン大学インペリアル・カレッジで生化学を学んでのち、王室施療病院(Royal Free Hospital)で酸素フリーラジカルと移植臓器の代謝機能に関する研究をおこない、PhD取得。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
斉藤隆央
さいとう・たかお

翻訳者。1967年生まれ。東京大学工学部工業化学科卒業。化学メーカー勤務を経て、現在は翻訳業に専念。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
田中雅嗣
たなか・まさし

1952年生まれ、医師・医学博士(名古屋大学)。 岐阜県国際バイオ研究所研究部長を経て、現在、東京都老人総合研究所研究部長(健康 長寿ゲノム探索部門)、専門分野は生化学、ゲノム疫学、ミトコンドリア治療学。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

ミトコンドリア病とは?──その理解と克服のために

(解説者の田中雅嗣先生からのメッセージ)

ミトコンドリア病は、本書で紹介されているように、ミトコンドリアおよび核の遺伝子異常に基づく疾患で、現在のところ、治療が困難な疾患です。 ...続きを読む »

編集者からひとこと──ミトコンドリア学が生命史の再解釈を迫る

21世紀も進化生物学の躍進が続いている。そんななか注目される、進化の「特異事象」(singularity)という概念は、生命進化のシナリオ全体の再解釈につながる鍵かもしれない。数十億年の進化史上にただ一度だけ起こり、その後の進化の方向を決定づけた事件。ミトコンドリアの出現もその一つである。 ...続きを読む »

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「ミトコンドリアが進化を決めた」の画像:

ミトコンドリアが進化を決めた

「ミトコンドリアが進化を決めた」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/536頁
定価 4,104円(本体3,800円)
ISBN 978-4-622-07340-6 C1045
2007年12月21日発行

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