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【新版】

LA NUIT


1944年、トランシルヴァニアの小さな町にドイツ軍が姿をあらわす。15歳の少年とその家族はゲットーへ移送され、さらにアウシュヴィッツへ……、そして強制収容所での選別、幼児の焼却、公開処刑、極寒の死の行進。
「飢え、渇き、恐怖、輸送、選別、火、煙突など。それらの単語はいまはなにごとかを意味している。しかしあの当時、それらの単語が意味していたのは別のことがらであった」
《人間》《神》《愛》といったすべてが死んだ極限状態を格調高い筆致で淡々と描くこのドキュメンタリー小説は、われわれを決して忘れてはならない記憶へと引きもどす。
「証人であろうと願う生き残りにとって、問題はいまも単純なままである。すなわち彼の義務は、死者たちのためにも、同じく生者たちのためにも、そしてとりわけ未来の諸世代のためにも陳述することなのである」
今なおやまぬ民族対立の時代にあって、ホロコーストという《夜》から立ち上げるべきものを問いかけつづけるロングセラーを改訳、さらに著者による新たな序文を付してここにお届けする。


「夜【新版】」の著訳者:

エリ・ヴィーゼル
Elie Wiesel
1928年トランシルヴァニアの小都市シゲットに生まれたユダヤ人作家。1944年アウシュヴィッツの強制収容所に入れられ、翌年ブーヘンヴァルトの強制収容所で解放を迎える。帰郷を拒んでパリのソルボンヌ大学に学ぶ。のちに新聞記者となり、1956年に渡米して市民権を得る。1986年ノーベル平和賞受賞。現在ボストンに住み、フランス語で文筆活動を続ける。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
村上光彦
むらかみ・みつひこ
1929年佐世保に生まれる。1953年東京大学文学部仏文学科卒業。現在、成蹊大学名誉教授、大佛次郎研究会会長。著書『大佛次郎――その精神の冒険』(1977)『鎌倉幻想行』(1986)(以上朝日新聞社)『鎌倉百八箇所』(1989、用美社)『パリの誘惑』(1992、講談社)。訳者『ド・ゴール大戦回顧録』(共訳、1960-1966、改訳復刊1999)カストロ『マリー・アントワネット』(1972)モノー『偶然と必然』(共訳、1972)レイン『好き? 好き? 大好き?』(1978)ブローデル『日常性の構造』1・2(1985)『世界時間』1・2(1996、1999)(以上みすず書房)ヴィーゼル『死者の歌』(1970、晶文社)『そしてすべての川は海へ』(1995)『しかし海は満ちることなく』(1999)(以上朝日新聞社)ほか。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

目次

新版に寄せる(エリ・ヴィーゼル)
序文(フランソワ・モーリヤック)



訳者あとがき
新版への訳者あとがき

この本の関連書


「夜【新版】」の画像:

夜【新版】

「夜【新版】」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/232頁
定価 2,940円(本体2,800円)
ISBN 978-4-622-07524-0 C0097
2010年2月2日発行

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