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20世紀を語る音楽 2<品切>

THE REST IS NOISE

Listening to the Twentieth Century


2巻の記述はナチ・ドイツ時代の音楽から始まる――権力者としてのヒトラーの音楽への態度は、スターリンと奇妙な好対照をなしていた。冷戦は政治的に正しい音楽の勃興という影を落とし、前衛は作曲家にとってほとんど義務となったが、その背後には諜報機関の存在があった――。ジェンダーやセクシュアリティなど近年の音楽学の成果も導入し、記述は分野横断的になっていく。
「著者はポピュラーなジャンルにも精通しており、幅広いジャンルを軽々と渡り歩いて議論を進めていく。たとえばショスタコーヴィチの第五交響曲の緩徐楽章に出てくるメロディとミュージカル《ショウ・ボート》のコーラスに同じ音程関係が現れ、シベリウスの第五の冒頭とコルトレーンの《至上の愛》の音型が同じだと指摘する。こうした議論ができる人はこれまでいなかった」(訳者あとがきより)
現代音楽と聴衆の乖離は、寒々しい前衛が招来した必然だった。しかし本書は新たな好奇心に火をつけ、音楽の聴き方に、これまでにない地平を拓く。巻末に、著者による詳細な「音源・読書案内」を付す。


目次


第2部 1933‐1945年(承前)
9 死のフーガ――ヒトラー時代のドイツ音楽

第3部 1945‐2000年
10 零時――合衆国軍とドイツの音楽、1945‐1949年
11 すばらしい新世界――冷戦と50年代の前衛
12 「グライムズ! グライムズ!」――ベンジャミン・ブリテンの情熱
13 ザイオン公園――メシアン、リゲティ、60年代の前衛
14 ベートーヴェンは間違っていた――バップ、ロックそしてミニマリストたち
15 沈める寺――世紀の終わりの音楽

エピローグ
謝辞

原註
音源・読書案内
訳者あとがき
索引


著訳者略歴

アレックス・ロス
Alex Ross

1968年ワシントンDC生まれ。作曲家を目指すが、ハーヴァード大学在学中に書き始めた評論が評価され、卒業後は音楽雑誌や『ニューヨーク・タイムズ』紙などに音楽評を寄稿。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
柿沼敏江
かきぬま・としえ

国立音楽大学楽理科、お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了。カリフォルニア大学サンディエゴ校音楽学部博士課程修了。1989年、ハリー・パーチの研究でPh.D.を取得。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

ミュージックペンクラブ音楽賞受賞

本書(全2巻)は2010年度・第23回ミュージックペンクラブ音楽賞クラシック部門(著作出版物)を受賞しました。

細川周平 書評エッセイ「20世紀が語る音楽」

この浩瀚な書は1906年、リヒャルト・シュトラウスのオペラ『サロメ』のグラーツ上演にシェーンベルク、ベルク、マーラー、それにひょっとするとヒトラーが集まったことから筆を起こす。劇場にはシェーンベルクをモデルとする、トーマス・マン『ファウスト博士』の主人公レーヴァーキューンも臨席していた。 ...続きを読む »

書評情報

<:Tower Records Intoxicate 2010年12月20日号Vol .89>
<:音楽の友2010年冬号>
片山杜秀(音楽評論家)
<2010年12月19日(日):読売新聞>
奥泉光(作家)
<2010年12月12日(日):朝日新聞>
奥泉光(作家)
<2010年12月19日(日):朝日新聞>
岡田暁生(京都大学准教授)
<2011年1月23日(日):日本経済新聞>
南聡(作曲家、道教育大教授)
<2011年1月16日(日):北海道新聞>
白石美雪<:レコード芸術2011年2月号>
長木誠司(東京大学教授)
<2011年3月5日(土):図書新聞>
宮沢昭男(音楽評論家)
<2011年2月20日(日):しんぶん赤旗>
鈴木幸一(インターネットイニシアティブ社長)
<:プレジデント2011年4月18日号>

関連リンク

この本の関連書


「20世紀を語る音楽 2」の画像:

20世紀を語る音楽 2

「20世紀を語る音楽 2」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/336頁
定価 4,104円(本体3,800円)
ISBN 978-4-622-07573-8 C1073
2010年11月24日発行
<ただいま品切です>