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人生と運命 1

ЖИЗНЬ И СУДЬБА


「20世紀の大危機の直後に書かれた感嘆してやまない作品……ありとあらゆる恐怖にもかかわらず、《小さな善意》は抵抗する。」
(エマニュエル・レヴィナス)

20世紀ロシア文学の最高峰。第二次世界大戦で最大の激闘、スターリングラード攻防戦を舞台に、物理学者一家をめぐって展開する叙事詩的歴史小説(全三部)。
兵士・科学者・農民・捕虜・聖職者・革命家などの架空人物、ヒトラー、スターリン、アイヒマン、独軍・赤軍の将校などの実在人物が混ざりあい、ひとつの時代が圧倒的迫力で文学世界に再現される。
戦争・収容所・密告──スターリン体制下、恐怖が社会生活を支配するとき、人間の自由や優しさや善良さとは何なのか。権力のメカニズムとそれに抗う人間のさまざまな運命を描き、ソ連時代に「最も危険」とされた本書は、後代への命がけの伝言である。
グロスマン(1905-64)は独ソ戦中、従軍記者として名を馳せ、トレブリンカ絶滅収容所を取材、ホロコーストの実態を世界で最初に報道した。一方で、故郷ウクライナの町で起きた独軍占領下のユダヤ人大虐殺により母を失う。次第にナチとソ連の全体主義体制の本質的類似に気づき、本書を執筆。刊行をめざしたところ、原稿はKGBによってタイプライターのリボンまで没収となる。著者の死後16年、友人が秘匿していた原稿の写しが国外に出、出版された。以来、20世紀の証言、ロシア文学の傑作として欧米各国で版を重ねる。待望の邦訳、ついになる。



著訳者略歴

ワシーリー・グロスマン
Василий Гроссман

1905-1964。ウクライナ・ベルディーチェフのユダヤ人家庭に生まれる。モスクワ大学で化学を専攻。化学技師として働いたのち、小説を発表。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
斎藤紘一
さいとう・こういち

1943年群馬県生まれ。東京大学理学部化学科卒。在学中に米川哲夫氏にロシア語を学ぶ。通産省入省後、課長・審議官を務める。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

「200年、出版不可。」

――ソ連時代に抹殺され甦った、20世紀ロシア文学の最高峰。

「20世紀の大危機の直後に書かれた感嘆してやまない作品……ありとあらゆる恐怖にもかかわらず、《小さな善意》は抵抗する。」
(エマニュエル・レヴィナス)

「20世紀ロシア文学の傑作は、ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』とグロスマン『人生と運命』。 ...続きを読む »

書評情報

佐藤優(作家)
<:週刊文春「文春図書館」2012年4月12日号>
池田浩士(ドイツ文学者)
<2012年4月15日(日):日本経済新聞>
沼野充義<2012年5月6日(日):毎日新聞>
小野正嗣(作家・明治学院大学専任講師)
<2012年5月20日(日):朝日新聞>
<2012年6月17日(日):読売新聞>
鈴木正美(新潟大教授)
<2012年5月6日(日):北海道新聞>
<:intoxicate (Tower Records) vol. 97>
沼野充義(東大教授・スラブ文学)
<2012年12月16日(日):毎日新聞「2012年この3冊」>

関連リンク

この本の関連書


「人生と運命 1」の画像:

人生と運命 1

「人生と運命 1」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/544頁
定価 4,644円(本体4,300円)
ISBN 978-4-622-07656-8 C0097
2012年1月16日発行

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