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大人の本棚

悪戯の愉しみ


「世の中には、複雑な人間と単純な人間がいる。」「問題のひげというのは、パリでも五指に入るみごとなひげだったと仮定しよう。そしてもう、その話はよそう。」「あつかましさにかけては、医者の右に出るものはあるまい。」

こんな書き出しにピンと来たあなたは、もうアレーの世界に足を踏み入れている。アレーは国家、政治、宗教、恋愛、結婚、生死などを笑いの標的にした。ブルトンは『黒いユーモア選集』で、批評性、破壊力がつよいアレーの作品を「エスプリのテロリスム作用」と呼んでいる。

日本でも戦前は『新青年』、戦後は澁澤龍彦に熱を上げさせたアレー。没後百年を記念してここにまた、作家山田稔の改訳、新訳とりまぜた名訳でお届けする。


「悪戯の愉しみ」の著訳者:

アルフォンス・アレー
Alphonse Allais
1854年-1905年。フランスの港町オンフルールに生まれる。薬学を学びに出たパリで「文学」に感染して学業を放棄、サティがピアノを弾いていたモンマルトルの酒場「黒猫」を拠点に活動した。週刊誌「黒猫」、日刊紙「ジュルナル」のコラムや週刊誌「微笑」の主筆として毎週一篇のコントを書き、ユーモリストの名を馳せた。生涯に書いたコントやコラムの総数は千数百におよぶ。51歳の秋、静脈炎による血栓で急死。日本では戦前に雑誌「新青年」が紹介、戦後になって澁澤龍彦による翻訳が数篇ある。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
山田稔
やまだ・みのる
1930年、門司に生まれる。作家。著書『コーマルタン界隈』(みすずライブラリー)『北園町九十三番地 天野忠さんのこと』(編集工房ノア)『ああ、そうかね』(京都新聞社)『あ・ぷろぽ』(平凡社)『残光のなかで 山田稔作品選』(講談社文芸文庫)ほか。訳書 『フランス短篇傑作選』(岩波文庫)グルニエ『フラゴナールの婚約者』(みすず書房)フィリップ『小さな町で』ほか。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「悪戯の愉しみ」の画像:

悪戯の愉しみ

「悪戯の愉しみ」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/288頁
定価 2,520円(本体2,400円)
ISBN 4-622-08056-7 C1397
2005年3月23日発行

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