みすず書房

獄中からの手紙【新装版】

ゾフィー・リープクネヒトへ

判型 四六判
頁数 184頁
定価 2,860円 (本体:2,600円)
ISBN 978-4-622-09011-3
Cコード C1010
発行日 2021年4月9日
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獄中からの手紙【新装版】

「およそ人間的なもの、そして女性的なものも、わたしにとって何ひとつ縁遠いものでも、どうでもいいものでもありません」
「昨日は言葉では描きようのない魔術が万物のうえで繰り広げられました。日没後おそくに、空は一面きらめくオパール色になって、そこになんとも言えない色の縞もようが塗りたくられたのです。それはまるで巨大なパレットさながらで、一日中仕事にうちこんでいた画家がこれでお終いにして休もうと、大きく腕を振りあげて筆の絵の具をパレットになすりつけたかのよう」

自然とののびやかな交感、文学や芸術を思う心、そして人間への、世界へのかぎりない愛。ポーランド出身の革命家・思想家が、獄中からゾフィー・リープクネヒトに宛てた朽ちることのない書簡35通(1916-1918)。

[初版2011年4月19日発行]

目次

はじめに
I ライプツィヒから
II ベルリンから
III ヴロンケから
IV ブレスラウから

訳者あとがき
動植物表

書評情報

佐々木敦(批評家)
東京新聞2011年5月8日(日)

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