みすず書房

現代社会の神話

ロラン・バルト著作集 3

1957

OEUVRES COMPLETES

判型 A5変型
頁数 432頁
定価 5,720円 (本体:5,200円)
ISBN 978-4-622-08113-5
Cコード C1310
発行日 2005年2月22日
備考 現在品切
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現代社会の神話

『零度のエクリチュール』で颯爽と登場したバルトは、モーリス・ナドーが創刊した月刊誌『レットル・ヌーヴェル』の常連執筆者となった。1954年11月から1956年5月まで、一回に数編のエッセイを「今月の小さな神話」と題して連載した。「[日常生活のなかで]あたりまえのことが飾りたてられて示されているときの、そこに隠されていると思われるイデオロギーの濫用」を明らかにすること。この社会的な「神話」は衣食住から文化一般、裁判、植民地、スポーツにいたるまで、プチブル大衆社会にひそむ意味作用である。取捨選択、加筆して一本にまとめるにあたり、バルトは当時夢中になっていたソシュールに学んで記号学的アプローチで神話の全体を論じる(本書第二部)。これまで『神話作用』という題で抄訳しかなかった、初期バルトの主著。初めてその全貌が伝えられる。