理想の教室
中原中也 悲しみからはじまる
- 著者
- 佐々木幹郎
生涯でたった2冊の詩集しか残さなかったとはいえ、「汚れつちまつた悲しみに……」ほか愛唱される詩篇はけっして少なくありません。そしてその多くが「悲しみ」に彩られています。
「生の原型」としての「少年時」。しかしそれは「行き道の分らなくなつた宝島の如きもの」であり、「少年時代から希望というものは消えてしまった、と詩のなかで考えたのが中原中也でした。現実にも、希望の喪失という不運は、中原の生涯にわたって何度も襲ってきます」。第一詩集『山羊の歌』の題名の背景にある「悲劇」の意味。第2詩集『在りし日の歌』に込められた、青春への別れと悲しみ。人はみずからの青春を救うことができるのか。
決定版『新編中原中也全集』編集の成果をたずさえて、現代の詩人が「肉弾で歌う」中也の詩の魅力、その「生成」の秘密に鋭く迫ります。
「中原中也 悲しみからはじまる」の著訳者:
目次
第1回 噫、生きてゐた、私は生きてゐた!
「ノート小年時」/少年に希望はあるのか?/肉弾で歌うこと/ギロギロする目で
第2回 愛する、恋する、恋慕する
長谷川泰子という女性/富永太郎との出会い/うつむく青年/「朝の歌」/「追懐」の世界
第3回 悲しみからはじまる
「悲しみ」のテクスチャー/リフレインの奥にあるもの/「骨」/青空の下の子ども
使用テクスト――少年時(母は父を送り出すと、部屋に帰つて来て溜息をした)/少年時/秋の愁嘆/朝の歌/追懐/汚れつちまつた悲しみに……/雪が降つてゐる……/骨/春と赤ン坊
関連リンク
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- 2007年は中原中也生誕100年にあたります。中原中也の誕生日(4月29日)直前から年末にかけて、さまざまなイベントが目白押しです。この機会にぜひ本書をお手にとってみてください。
関連イベントについて、詳細は中原中也生誕百年記念事業実行委員会のホームページでご確認ください。
http://www.chuya100.jp/
この本の関連書
「中原中也 悲しみからはじまる」の画像:
「中原中也 悲しみからはじまる」の書籍情報:
- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/160頁
- 定価 1,365円(本体1,300円)
- ISBN 4-622-08311-6 C1392
- 2005年9月22日発行






