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理想の教室

中原中也 悲しみからはじまる


生涯でたった2冊の詩集しか残さなかったとはいえ、「汚れつちまつた悲しみに……」ほか愛唱される詩篇はけっして少なくありません。そしてその多くが「悲しみ」に彩られています。

「生の原型」としての「少年時」。しかしそれは「行き道の分らなくなつた宝島の如きもの」であり、「少年時代から希望というものは消えてしまった、と詩のなかで考えたのが中原中也でした。現実にも、希望の喪失という不運は、中原の生涯にわたって何度も襲ってきます」。第一詩集『山羊の歌』の題名の背景にある「悲劇」の意味。第2詩集『在りし日の歌』に込められた、青春への別れと悲しみ。人はみずからの青春を救うことができるのか。

決定版『新編中原中也全集』編集の成果をたずさえて、現代の詩人が「肉弾で歌う」中也の詩の魅力、その「生成」の秘密に鋭く迫ります。


「中原中也 悲しみからはじまる」の著訳者:

佐々木幹郎
ささき・みきろう
1947年奈良県生まれ。詩人。詩集『死者の鞭』(国文社)『蜂蜜採り』(高見順賞)『砂から』(以上、書肆山田)『音みな光り』『悲歌が生まれるまで』(以上、思潮社)、評論・エッセイ『中原中也』(サントリー学芸賞・筑摩書房)『河内望郷歌』『自転車乗りの夢――現代詩の20世紀』(以上、五柳書院)『アジア海道紀行――海は都市である』(読売文学賞)『やわらかく、壊れる――都市の滅び方について』(以上、みすず書房)ほか。2004年11月完結の『新編中原中也全集』(全5巻別巻1・角川書店)編集委員。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

目次

第1回 噫、生きてゐた、私は生きてゐた!
「ノート小年時」/少年に希望はあるのか?/肉弾で歌うこと/ギロギロする目で
第2回 愛する、恋する、恋慕する
長谷川泰子という女性/富永太郎との出会い/うつむく青年/「朝の歌」/「追懐」の世界
第3回 悲しみからはじまる
「悲しみ」のテクスチャー/リフレインの奥にあるもの/「骨」/青空の下の子ども
使用テクスト――少年時(母は父を送り出すと、部屋に帰つて来て溜息をした)/少年時/秋の愁嘆/朝の歌/追懐/汚れつちまつた悲しみに……/雪が降つてゐる……/骨/春と赤ン坊

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「中原中也 悲しみからはじまる」の画像:

中原中也 悲しみからはじまる

「中原中也 悲しみからはじまる」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/160頁
定価 1,365円(本体1,300円)
ISBN 4-622-08311-6 C1392
2005年9月22日発行

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