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始まりの本

孤独な群衆 下

THE LONELY CROWD

A study of the changing American character


もしも、他人指向的な人間がじぶんがいかに不必要な仕事をしているか、そして、じぶんじしんの考えだの、生活だのというのがそれじしん他人たちのそれとおなじようにじつに興味深いものであるということを発見するならば、かれらはもはや群衆のなかの孤独を仲間集団に頼らないでもすむようになるであろう。人間はそれぞれの個人の内部に汲めどもつきない可能性をもっているのだ。そのような状態になったとき、人間はじぶんじしんの実感だの、抱負だのにより多くの関心をはらうようになるにちがいない。

「人間は何によって自律性を獲得することができるのか」
個人が「群衆のなかの孤独」から脱する道筋を真摯に模索する。ギトリン「解説」、加藤秀俊「『孤独な群衆』をめぐる半世紀」を付す。


目次


第二部 政治

第八章 伝統指向、内部指向、他人指向――それぞれの政治スタイル
I 無関心派
  古いスタイル/あたらしいスタイル
II 道徳屋
  絶頂期の道徳屋/衰退期の道徳屋
III 内幕情報屋
  内幕情報のバランスシート
第九章 政治的説得――怒りと「やさしさ」
I 消費財としての政治
II メディアのやさしさ
  やさしさと「誠実信仰」/誠実とシニシズム
III メディアは政治から逃げるのか
IV 怒りのはけ口
V 夢のなかの責任感
第十章 権力のイメージ
I 指導する者、される者
  生産の指導者と消費の指導者
II 権力は誰の手に?
  拒否権行使グループ/支配階級の消滅
第十一章 アメリカ人とクワキトル族

第三部 自律性

第十二章 適応か自律か?
I 適応型、アノミー型、自律型
II 内部指向の自律型
III 他人指向の自律型
  ボヘミアン/性/やさしさ
第十三章 まやかしの人格化――職場生活での自律性への障碍
I 仕事の文化的定義
II 人づきあい、安楽主義、不可欠感
  ホワイトカラーの「個性化」――魅惑に向かって/階級間の会話/「不可欠人間」たち
III 人格化過剰の社会
  自動販売機対手のぬくもり
第十四章 強制される私生活化――余暇時間での自律性への障碍
I 社交性の拒否
II 社交性と女性の私生活化
III 社交性の詰め合わせ
第十五章 才能の問題――余暇時間での自律性への障碍(つづき)
I 「モノ」としての遊び
II 才能の諸形式
  大学院レベルの消費者/職人気質の可能性/趣味の世界での新批評
III 仕事以外のコンサルタント
IV こども市場の自由化
第十六章 自律性ユートピア

解説  トッド・ギトリン
1964年版への訳者あとがき
『孤独な群衆』をめぐる半世紀――改訂訳版へのあとがき  加藤秀俊

索引


著訳者略歴

デイヴィッド・リースマン
David Riesman

1909年フィラデルフィアに生まれる。最初ハーバード大学で生化学を専攻し、つづいて法学部に学び、弁護士としてアメリカ最高裁判所判事ルイス・ブランダイスの秘書をつとめる。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
加藤秀俊
かとう・ひでとし

1930年(昭和5年)東京に生まれる。東京商科大学(現・一橋大学)卒業。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

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「孤独な群衆 下」の画像:

孤独な群衆 下

「孤独な群衆 下」の書籍情報:

四六変型判 タテ191mm×ヨコ130mm/336頁
定価 3,456円(本体3,200円)
ISBN 978-4-622-08364-1 C1336
2013年2月21日発行

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