みすず書房

公開講演会 エイミー・スタンリー「ひとりの日本女性と彼女の世界 Stranger in the Shogun' s City をめぐって」

[終了しました]明治大学リバティータワー 12月5日(火)18:00-20:00

2023年10月20日

終了しました公開講演会「エイミー・スタンリー氏「ひとりの日本女性と彼女の世界 Stranger in the Shogun' s City をめぐって」」が、2023年12月5日(火)18:00-20:00、明治大学(駿河台キャンパス)リバティータワーで開催されます。

Stranger in the Shogun' s City: A Japanese Woman and Her World (Scribner, 2020、日本語版はみすず書房より2024年刊行予定) は、江戸時代末期のひとりの女性の激動の人生を、家族との間の手紙などから描き出した評伝で、刊行以来、アメリカ合衆国を始め各国で高く評価されています。
その著者スタンリー教授(ノースウエスタン大学)を招き、研究の対象となった「常野(つねの)」という人物との「出会い」や、ジェンダーの観点から見た日本史研究の問題などについて伺う講演会。

使用言語・日本語。参加費無料。要申込。主催・明治大学情報コミュニケーション学部 日置貴之研究室。
詳細・お申し込み方法・お問い合わせ先は、チラシまたは同学部ウェブサイトの案内をごらんください。
明治大学情報コミュニケーション学部 https://www.meiji.ac.jp/infocom/

 

[講演者]エイミー・スタンリー Amy Stanley
ノースウエスタン大学歴史学部教授。Ph. D.(ハーバード大学)。近世・近代日本社会史およびグローバル・ヒストリー、女性史・ジェンダー史を専門とする。著書にStranger in the Shogun' s City (2020)、Selling Women: Prostitution, Markets, and the Household in Early Modern Japan (2012)、日本語論文に「ジェンダー史としての天保改革と江戸」(『国立歴史民族博物館研究報告』225)がある。

Stranger in the Shogun' s City: A Japanese Woman and Her World
越後国(現在の新潟県)の寺に生まれた常野は、数度の結婚と離婚を経て、自らの強い意志で江戸へと向かい、大都市で“stranger”として生きていく。その人生は特異であると同時に、当時の日本社会で女性が一般に置かれた立場がどのようなものであったかをも示している。
石神村林泉寺文書(新潟県立文書館蔵)に含まれる、常野と家族との手紙から、従来あまり知られることのなかった江戸時代の一女性の生涯を描き出した本書は、全米批評家協会賞受賞(2020年)、ピューリッツァー賞最終候補(2021年)など高く評価されている。