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上村忠男
うえむら・ただお
1941年兵庫県尼崎市に生まれる。1968年、東京大学大学院社会学研究科(国際関係論)修士課程修了。東京外国語大学名誉教授。学問論・思想史専攻。著書『ヴィーコの懐疑』(みすず書房、1988)『バロック人ヴィーコ』(同、1998)『歴史家と母たち――カルロ・ギンズブルグ論』(未來社、1994)『ヘテロトピアの思考』(同、1996)『超越と横断――言説のヘテロトピアへ』(同、2002)、『歴史的理性の批判のために』(岩波書店、2002)『グラムシ 獄舎の思想』(青土社、2005)『韓国の若い友への手紙』(岩波書店、2006)『無調のアンサンブル』(未來社、2007)『現代イタリアの思想をよむ――〔増補新版〕クリオの手鏡』(平凡社、2009)『ヴィーコ――学問の起源へ』(中公新書、2009)『知の棘――歴史が書きかえられる時』(岩波書店、2010)『カルロ・レーヴィ『キリストはエボリで止まってしまった』を読む――ファシズム期イタリア南部農村の生活』(平凡社、2010)『ヘテロトピア通信』(みすず書房、2012)『ヴィーコ論集成』(同、2017)ほか。訳書 C・ギンズブルグ『夜の合戦』(みすず書房、1986)『裁判官と歴史家』(共訳、平凡社、1992)『歴史・レトリック・立証』(みすず書房、2001)『歴史を逆なでに読む』(同、2003)『糸と痕跡』(同、2008)『ミクロストリアと世界史――歴史家の仕事について』(同、2016)、G・B・ヴィーコ『学問の方法』(共訳、岩波文庫、1987)『新しい学』全3冊(法政大学出版局、2007-08)、U・エーコ『完全言語の探求』(共訳、平凡社、1995)、J・メールマン『革命と反復』(共訳、太田出版、1996)、G・C・スピヴァク『サバルタンは語ることができるか』(みすず書房、1998)『ポストコロニアル理性批判』(共訳、月曜社、2003)『ある学問の死』(共訳、みすず書房、2004)、A・グラムシ『知識人と権力』(みすず書房、1999)『新編 現代の君主』(ちくま学芸文庫、2008)、M・プラーツ『バロックのイメージ世界』(共訳、みすず書房、2006)、G・アガンベン『アウシュヴィッツの残りのもの』(共訳、月曜社、2001)『涜神』〈共訳、月曜社、2005)『残りの時 パウロ講義』(岩波書店、2005)『幼児期と歴史』(岩波書店、2007)『例外状態』(共訳、未來社、2007)『言葉と死』(筑摩書房、2009)『いと高き貧しさ――修道院規則と生の形式』(共訳、みすず書房、2014)『身体の使用――脱構成的可能態の理論のために』(みすず書房、2016)『哲学とはなにか』(みすず書房、2017)、A・ネグリ『アントニオ・ネグリ講演集 上・下』(監訳、ちくま学芸文庫、2007)、バーバ/ミッチェル編『エドワード・サイード 対話は続く』(共訳、みすず書房、2009)、B・クローチェ『ヴィーコの哲学』(未來社、2011)、E・パーチ『関係主義的現象学への道』(月曜社、2011)、G・ヴァッティモ『哲学者の使命と責任』(法政大学出版局、2011)、B・スパヴェンタ/B・クローチェ/G・ジェンティーレ『ヘーゲル弁証法とイタリア哲学』(月曜社、2012)、M・カッチャーリ『死後に生きる者たち』(みすず書房、2013)など多数。
上村忠男 の書籍一覧
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- ヴィーコ論集成
- 〈これほど人を惹きつけてやまないヴィーコの魅力の秘密はどこにあるのだろうか。答えは人によってさまざまであろう。が、わたしがとりわけ惹かれたのは、「学識の錯誤」ないし「学者たちのうぬ ...
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- A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/520頁
- 定価 10,800円(本体10,000円)
- ISBN 978-4-622-08665-9 C1010
- 2017年11月15日発行
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- 哲学とはなにか
- 本書は「哲学とはなにか」という問いに、「音声」「要請」「言い表しうるもの」「序文」「ムーサ(詩歌女神)たち」をテーマにした五つのテクストをつうじて答えている。人間の言語活動の始原に ...
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- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/224頁
- 定価 4,320円(本体4,000円)
- ISBN 978-4-622-08600-0 C1010
- 2017年1月25日発行
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- ミクロストリアと世界史歴史家の仕事について
- 長年にわたり世界の歴史学を牽引してきた著者の現在を伝える日本語版オリジナル編集の7篇。16世紀イタリア、フリウリ地方の一粉挽屋に焦点を絞り、徹底した資料読解と独自の方法論から当時の世 ...
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- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/304頁
- 定価 4,536円(本体4,200円)
- ISBN 978-4-622-08545-4 C1022
- 2016年9月20日発行
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- 身体の使用脱構成的可能態の理論のために
- 存在論は西洋の歴史的命運が詰めこまれ、言語活動と世界が歴史的に分節化される根源的な場所である。アガンベンは、「使用」という概念を起点に、哲学的考古学によって、現代なおも存在論にアク ...
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- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/512頁
- 定価 6,264円(本体5,800円)
- ISBN 978-4-622-07964-4 C0010
- 2016年1月25日発行
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- いと高き貧しさ修道院規則と生の形式
- もしもふるまいや言葉において、生と規則が区別できないとしたら。そして物の使用が所有と無関係で、法の外にある生活が可能だとしたら、どうだろう。 神的なものと人間的なものが織りなす修道 ...
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- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/256頁
- 定価 5,184円(本体4,800円)
- ISBN 978-4-622-07853-1 C0010
- 2014年10月24日発行
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- 死後に生きる者たち〈オーストリアの終焉〉前後のウィーン展望
- 「自分のいる時代に先んじているだけの者は、その時代にいずれは追いつかれる」 ――ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン 「死後に生きる者は、およそいっさいの主体の終焉を経てきている。か ...
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- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/360頁
- 定価 4,320円(本体4,000円)
- ISBN 978-4-622-07779-4 C0010
- 2013年7月19日発行
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- ヘテロトピア通信
- ヘテロトピア。文化の内側にあって他の場所を表象すると同時に異議申し立てを行い、ときには転倒させてしまう「異他なる反場所」。どの文化にも安住せず、それぞれの文化がかかえる矛盾を映し出 ...
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- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/320頁
- 定価 4,104円(本体3,800円)
- ISBN 978-4-622-07712-1 C1010
- 2012年7月20日発行
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- 始まりの本
チーズとうじ虫16世紀の一粉挽屋の世界像 - 1583年9月、イタリア東北部、当時はヴェネツィア共和国本土属領のフリウリ地方において、ひとりの粉挽屋が教皇庁により告訴された。名をドメニコ・スカンデッラといい、人びとからはメノッキオ ...
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- 四六変型判 タテ191mm×ヨコ130mm/368頁
- 定価 4,104円(本体3,800円)
- ISBN 978-4-622-08350-4 C1322
- 2012年6月8日発行
- 始まりの本
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- エドワード・サイード 対話は続く
- 「不可能なことをやらかしてみよう、長期間にわたって友人であり協力者であった知識人たちに、突然中断してしまったエドワードとの対話を続けるよう求めてみよう…わたしたちが狙ったのは、サイ ...
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- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/352頁
- 定価 4,644円(本体4,300円)
- ISBN 978-4-622-07488-5 C1010
- 2009年10月21日発行
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- 糸と痕跡
- 「ずっと以前から、私は歴史家を職業としている。痕跡を利用しながら、真実の歴史を物語ろうと努めている(歴史が対象にしているのは、多くの場合、虚偽なのだ)。今日では、この定義を構成して ...
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- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/272頁
- 定価 3,780円(本体3,500円)
- ISBN 978-4-622-07436-6 C0010
- 2008年11月21日発行
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- バロックのイメージ世界綺想主義研究
- 「あらゆる詩的形象は潜在的にエンブレムを含んでいるのであるから、エンブレムが、形象への志向が頂点に達した世紀、つまりは17世紀の特徴をなしていた理由も、うなずけようというものである。 ...
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- A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/352頁
- 定価 6,480円(本体6,000円)
- ISBN 4-622-07199-1 C1098
- 2006年6月22日発行
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- ある学問の死惑星思考の比較文学へ
- 「比較文学と地域研究は、協働することによって、地球上の南の諸国民文学を育むだけでなく、地図が作成されたあかつきには消滅するべくプログラムされている、世界各地に無数に存在する土地固有 ...
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- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/224頁
- 定価 2,808円(本体2,600円)
- ISBN 4-622-07093-6 C1010
- 2004年5月25日発行
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- 歴史を逆なでに読む
- 「モンテーニュは古遺物研究を利用して早咲きの植民地主義批判を提出した。そして、ピカソは古典古代の形像を利用して、植民地主義がつくりだした諸条件のもとで、非ヨーロッパ地域の具象文明を ...
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- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/312頁
- 定価 3,888円(本体3,600円)
- ISBN 4-622-07064-2 C1020
- 2003年10月24日発行
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- 歴史・レトリック・立証
- 「資料は実証主義者たちが信じているように開かれた窓でもなければ、懐疑論者たちが主張するように視界をさまたげる壁でもない。いってみれば、それらはゆがんだガラスにたとえることができるの ...
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- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/224頁
- 定価 3,780円(本体3,500円)
- ISBN 4-622-03090-X C1010
- 2001年4月16日発行
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- みすずライブラリー 第2期
知識人と権力歴史的-地政学的考察 - 〈「南部問題についての覚え書」のなかでグラムシは、社会生活の地域的・空間的・地理的基盤を、彼と双璧をなすマルクス主義者であったルカーチがなしえなかったかたちで、もののみごとに照明を ...
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- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/224頁
- 定価 3,024円(本体2,800円)
- ISBN 4-622-05047-1 C1310
- 1999年12月10日発行
- みすずライブラリー 第2期
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- みすずライブラリー 第2期
サバルタンは語ることができるか - 1976年にデリダの『グラマトロジーについて』の英訳を刊行して一躍脚光を浴びて以来、スピヴァクはデリダとマルクスの方法を主たる武器にして、フェミニズムとポストコロニアルの問題圏の交差す ...
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- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/152頁
- 定価 2,916円(本体2,700円)
- ISBN 4-622-05031-5 C1310
- 1998年12月10日発行
- みすずライブラリー 第2期
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- バロック人ヴィーコ
- 〈バロック的精神に鼓舞されて《新しいフマニタスの学》の確立へと向かっていったヴィーコこそは、フッサールによって《ヨーロッパ諸学の危機》というように認識された現代における諸科学一般の ...
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- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/328頁
- 定価 4,212円(本体3,900円)
- ISBN 4-622-03083-7 C1010
- 1998年3月13日発行
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- 夜の合戦16-17世紀の魔術と農耕信仰
- ギンズブルグは歴史を見る新しい視角を開いた。さきに邦訳された『チーズとうじ虫』は、16世紀の焚刑にあった粉挽屋メノッキオの世界像の解読によって読者を驚嘆させたが、本書はその十年前の処 ...
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- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/384頁
- 定価 3,240円(本体3,000円)
- ISBN 4-622-01211-1 C0010
- 1986年1月28日発行