みすず書房

池澤夏樹

いけざわ・なつき

1945年北海道帯広市に生まれる。埼玉大学理工学部中退。1975年から3年間ギリシアに暮らし、以後沖縄、ついでフランス・フォンテーヌブロー、現在は札幌に居住。
1987年『スティル・ライフ』で中央公論新人賞及び第98回芥川賞を、1993年『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞受賞。詩、小説、評論、翻訳。主な著書は長篇小説として『夏の朝の成層圏』、『スティル・ライフ』、『真昼のプリニウス』(以上中央公論社)、『バビロンに行きて歌え』、『タマリンドの木』(文藝春秋)、『南の島のティオ』(楡出版)、『マシアス・ギリの失脚』(新潮社)、短篇集として『マリコ/マリキータ』『骨は珊瑚、眼は真珠』(文藝春秋)。詩集に『塩の道』、『最も長い河に関する省察』『池澤夏樹詩集成』(共に書肆山田)。エッセー、評論として『見えない博物館』(小沢書店)、『ブッキッシュな世界像』(白水社)、『ギリシアの誘惑』(書肆山田)、『インパラは転ばない』(光文社)、『都市の書物』(太田出版)、『シネ・シティー鳥瞰図』(中公文庫)、『南鳥島特別航路』(日本交通公社出版局)、『エデンを遠く離れて』(朝日新聞社)、『読書癖』〔全4巻〕『嵐の夜の読書』(みすず書房)、『母なる自然のおっぱい』(新潮社)、『海図と航海日誌』(スイッチ・パブリッシング)、『楽しい終末』(文春文庫)、『むくどり通信』『むくどりは飛んでゆく』『むくどりの巣ごもり』『むくどりしゃっきん鳥』(朝日新聞社)、『小説の羅針盤』『ハワイイ紀行』『明るい旅情』(新潮社)、『クジラが見る夢』(新潮文庫)、『未来圏からの風』『やさしいオキナワ』(PARCO)、『沖縄式風力発言』(ボーダーインク)、 『イラクの小さな橋を渡って』(光文社)、『沖縄からはじまる』『星の王子さま』(翻訳)『セーヌの川辺』(集英社)など。『池澤夏樹=個人編集 世界文学全集』全30巻(河出書房新社)が2010年に毎日出版文化賞(企画部門)受賞、またその編者として同年に朝日賞受賞。『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集』(河出書房新社)が2020年に毎日出版文化賞(企画部門)受賞。2021年、フランス共和国藝術文化勲章オフィシエ受章。ウェブサイトCafe Impala http://www.impala.jp