みすず書房

井出孫六

いで・まごろく

1931年長野県南佐久に生まれる。55年東京大学文学部仏文科を卒業、都内中学、高校で教職につく。58年中央公論社に入社、雑誌編集に携わる。69年に退社。以後著述に専念し、小説・ルポルタージュの分野で活躍。2020年死去。著書は、第72回直木賞を受賞した『アトラス伝説』(冬樹社1974)をはじめ、『秩父困民党群像』(新人物往来社1973)、第13回大佛次郎賞受賞作『終わりなき旅——「中国残留孤児」の歴史と現在』(岩波書店1986、2004)、『昭和の晩年』上下(みすず書房1989)、『信州奇人考』(平凡社1995)、『ねじ釘の如く——画家・柳瀬正夢の軌跡』(岩波書店1996)、『歴史のつづれおり』(みすず書房1999)、『柳田国男を歩く——遠野物語にいたる道』(岩波書店2002)、『中国残留邦人——置き去られた六十余年』(岩波書店2008)、『すぎされない過去——政治時評2000‐2008』(みすず書房2010)『わすれがたい光景——文化時評2000‐2008』(みすず書房2010)など多数。