みすず書房

ジャン・スタロバンスキー

Jean Starobinski

1920年ジュネーヴ生まれ。ジュネーヴ大学に学び、医学と文学の二つの分野で博士号を取得する。ジュネーヴ大学名誉教授。フランス学士院会員。ルソーを中心とする18世紀研究の分野で大きな仕事を残したが、それ以外にも、文学研究もしくは批評の方法論に関する仕事、医学と文学研究の接点をなすとも考えられるメランコリーを主題とする一連の著作など、活動は多岐にわたっている。同時代の文学についても、ピエール・ジャン・ジューヴ、モーリス・ブランショ、クロード・シモン、イヴ・ボヌフォワなどの作家を主題とする研究、批評、校訂などの貴重な仕事があり、造形美術の分野での造詣も深い。著書は『ルソー 透明と障害』(1982)とその姉妹篇『モンテーニュは動く』(1993)の他、『モンテスキュー』(1953)『生きた眼』(1961)『自由の創出』(1964)『道化のような芸術家の肖像』(1970)『ソシュールのアナグラム』(1971)『フランス革命と芸術——1789年 理性の標章』(1973)『病のうちなる治療薬』(1989)『絵画を見るディドロ』(1991)『作用と反作用』(1999)『オペラ、魅惑する女たち』(2005)。そのほとんどは邦訳されている。