みすず書房

劉賓雁

りゅう・ひんかん

1925年中国吉林省長春に生まれる。1944年中国共産党に入党。1946-51年ハルピンと瀋陽で中学教育・幹部教育に従事。その頃「真理の故事」等ソ連の戯曲を翻訳。1951年北京に移り、『中国青年報』に在籍し、ジャーナリスト生活を開始。1956年「架橋工事現場」と「本紙内部消息」を発表し好評を博す。1957年右派分子として断罪される。1958-61年農村で労働。1961-69年『中国青年報』に復帰。1969-77年幹部学校で過ごす。1979年名誉回復、「人と妖のあいだ」を発表、大きな反響を引き起こす。1981-83年「人と妖のあいだ」「ある人とその影」「苦難に満ちた離陸」で全国ルポルタージュ文学賞受賞。1987年いわゆる「ブルジョア自由化反対」キャンペーン中に党を除名される。1988年アメリカに招かれる。翌89年帰国の途次、香港に滞在中、天安門事件が起り、友人の説得により、アメリカに引き返した。