みすず書房

アンリ・フォシヨン

Henri Focillon

1881年、ブルゴーニュ地方のディジョンに生れる。エコール・ノルマルで古典古代文学を学ぶ。1913年、リヨン大学近代美術史講座を担当、同時にリヨン市立美術館館長に就任。1925年、エミール・マールの後任として、パリ大学の古美術学及び中世芸術史講座主任教授となる。1933年、イエール大学に招聘。1938-39年、コレージュド・フランスで講義。第2次世界大戦の勃発とともにアメリカに移住。1939年よりイエール大学で美術と古美術学講座を担当。戦中は自由フランスのスポークスマンとして活躍したが、フランス解放を待たず、1943年、ニュー・ヘイヴンで歿。邦訳されている著作としては、『至福千年』(1952、みすず書房、1971)『ロマネスク彫刻』(1931、中央公論社、1975)『形の生命』(1934、岩波書店、1969)『西欧の芸術』(1938、鹿島出版会、1970-72)がある。