みすず書房

ジョン・オニール

John O’Neill

1956年、ロンドン北郊外生まれ。労働者階級の出身。父親は建築労働者で組合活動家であった。著者の教育は父親や近所の労働者との会話に負うところが多いという。ランカスター大学哲学・政治学科卒業。ランカスター大学大学院哲学博士課程修了。哲学博士。その後、ランカスター大学大学院言語学修士課程に入学し、修了。言語学修士。ウェールズ大学、サセックス大学などで教え、ランカスター大学哲学科講師を経て教授に就任。同大学環境倫理研究所長。本書出版後、英国内閣官邸倫理委員会、EUの環境倫理委員会の委員を務める。また2000年から2003年まで、英国保険省クロイツフェルト・ヤコブ病(BSE)問題委員会の委員を務めた。現在、マンチェスター大学社会科学大学院の哲学教授であり、ホールズワース政治経済学講座教授である。Ecology, Policy, and Politics (London: Routledge, 1993, 『エコロジーの政策と政治』金谷佳一訳、みすず書房、2011)のほかに、Socialism and Democracy (David McLellan ed.) (Basingstoke: Macmillan, 1991), Market: Ethics, Knowledge and Politics (London: Routledge, 1998), Market, Deliberation and Environment (London: Routledge, 2007), Environmental Values (with Light Andrew and Alan Holland) (London: Routledge, 2008)などの著作がある。また、Piyasa: Etik, Bilgi ve Politika (Istanbul: Ayrinti, 2001)というトルコ語訳がある。