1912年ウィーンに生まれ、文学・哲学を学ぶ。1938年ナチズムを逃れてベルギーに亡命、レジスタンスに参加。1943年ゲシュタポに逮捕され、アウシュヴィッツ、ブーヘンヴァルト、ベルゲン=ベルゼン強制収容所に送られる。1945年の解放後ブリュッセルに住み、作家・批評家として活発に活動した。ロマン・エッセイという独特のスタイルにより機知と明晰をもって書き、〈現代ヨーロッパにおける最も興味深い思索者の一人〉と見なされた。1978年ザルツブルクで自死。著書『老いについて』『罪と罰の彼岸』『さまざまな場所』『ルフー、あるいは取り壊し』『自らに手を下し』などがある。
ジャン・アメリー
Jean Améry