みすず書房

エイドリアン・オーウェン

Adrian Owen

1966年生まれ。神経科学者。ウェスタン大学脳神経研究所 認知神経科学・イメージング研究部門のカナダ・エクセレンス・リサーチ・チェアー。博士号をロンドン大学精神医学研究所(現在はキングス・カレッジの一部)で取得後、マギル大学モントリオール神経科学研究所、ケンブリッジ大学ウルフソン脳画像センターを経て、2005年に医学研究協議会(Medical Research Council)のケンブリッジ応用心理学研究ユニット(現・認知脳科学ユニット MRC CBU)の副ユニット長に就任。2010年より現職。特に植物状態の患者に関する研究により、脳損傷患者のケア、診断、医療倫理、法医学的判断といった幅広い分野に新たな観点をもたらした。イギリスBBCのTVドキュメンタリーシリーズ『パノラマ』の『マインド・リーダー──私の声を解き放つ』(The Mind Reader: Unlocking My Voice)をはじめ、アメリカ、イギリス、カナダの各種メディアでも研究が大きく特集され、反響を呼んでいる。『生存する意識——植物状態の患者と対話する』(Into the Gray Zone: A Neuroscientist Explores the Border Between Life and Death)が初の単著。