みすず書房

マデレーン・オルブライト

第64代アメリカ合衆国国務長官(1997-2001年)。米国初の女性国務長官。1937年、チェコスロバキアのプラハでユダヤ系家庭に生まれる。父は同国の外交官。第二次世界大戦直前に英国に避難し、戦後プラハに戻るが、1948年の共産党政権成立を機に一家でアメリカに亡命。ウェルズリー大学を卒業後、コロンビア大学で政治学博士号取得。カーター政権の国家安全保障会議スタッフ、ジョージタウン大学教授を経て、1993年、第1期クリントン政権で国連大使。1997年、第2期クリントン政権の発足とともに国務長官に就任。2001年に退任後は、民主党国際研究所(NDI)所長を務め、ジョージタウン大学大学院でも教鞭を執る。2022年3月23日、がんのため死去。著書にMadam Secretary (Miramax, 2003)、Prague Winter (Harper, 2012)、Hell and Other Destinations (Harper, 2020) などがある(いずれも未邦訳)。2012年に米大統領自由勲章、2018年に旭日大綬章を受章。