1959年生まれ。現在、ナポリ東洋大学のイタリア文学教授。ミラノ・カトリック大学でペトラルカの専門家ジュゼッペ・ビラノヴィッチに師事し、1982年博士号を取得。ルネサンス期の文学と視覚文化に焦点を当てたイタリアとヨーロッパの文化的関係について研究。その後レオナルド研究の第一人者カルロ・ペデレッティのもとでレオナルド・ダ・ヴィンチの手稿(ヴァチカン図書館所蔵『絵画論』、大英博物館所蔵「アランデル手稿」1998年)を出版。併行して古文書の文献学的調査も実施した。また2003年にはレオナルド・ダ・ヴィンチの素描と写本の展覧会(メトロポリタン美術館、ルーブル美術館)に協力するなど、数々の展覧会や国際会議の企画に参画している。著書に『カテリーナの微笑――レオナルド・ダ・ヴィンチの母』(日高健一郎訳、みすず書房)、Leonardo, Salerno, 2006; Piccola storia della letteratura italiana, Liguori, 2009; La biblioteca perduta. I libri di Leonardo, Salerno, 2017など。詩や演劇の脚本なども手がける。
カルロ・ヴェッチェ
Carlo Vecce