みすず書房

E・M・フォースター

Edward Morgan Forster

1879年ロンドンに生まれる。建築家の父親は彼が1歳1か月の時に亡くなり、以後母親の手で育てられる。パブリック・スクール(トンブリッジ校)を経て、1897年ケンブリッジ大学キングズ・コレッジに入学し、最初は古典語、ついで歴史を専攻する。G・L・ディキンソンと知り合うと共に、「使徒会」に参加。これは後に「ブルームズベリ・グループ」に発展する。1901年に大学を卒業し、イタリアやギリシアを旅行、小説の想を得る。1905年に『天使も踏むを恐れるところ』を出版、続いて『ロンゲスト・ジャー二ー』『眺めのいい部屋』『ハワーズ・エンド』を刊行。1912年に最初のインド旅行、1915年国際赤十字の仕事に志願し、アレクサンドリアに赴任する。1923年に『ファロスとファリロン』、1924年『インドへの道』、1927年『小説の諸相』、1928年短篇集『永遠の瞬間』をそれぞれ刊行。1935年パリで開催された国際作家会議に出席、1936年『アビンジャー・ハーヴェスト』を刊行。1944年国際ペン・クラブ会長、1946年キングズ・コレッジの名誉校友となる。1951年『民主主義に万歳二唱』、1953年『デーヴィーの丘』を刊行。1969年、90歳の誕生日を迎え、文壇の最長老として多くの賛辞を受ける。翌70年、91歳で死去。歿後、1971年に『モーリス』、1972年に短篇集『永遠の命』が出版された。