1942年ニューヨーク市生まれ。ラドクリフ・カレッジ卒業後、1964年ハーヴァード大学医学部入学、1968年卒業。マウント・オーバーン病院の研修医となり、その後近郊のサマーヴィル市で女性向け低額診療所を設立。ここでの経験をもとに1975年、児童性虐待についての共著論文“Father-Daughter Incest”を発表。1980年代にはケンブリッジ病院に本拠地を移し、「暴力被害者用プログラムVictims of Violence (VoV)」を設立した。ここが心的外傷の治療拠点となり、以後長年にわたる臨床と実践をつづけ、今日にいたる。ハーヴァード大学名誉教授。著書に、上記共著論文をもとにした『父‐娘 近親姦』(Father-Daughter Incest、1981、C・ライト・ミルズ賞)、後に世界的ロングセラーとなる『心的外傷と回復』(Trauma and Recovery、1992、1997、2015、2022、邦訳みすず書房)、第三作『真実と修復』(Truth and Repair 、2023、邦訳みすず書房)がある。