みすず書房

マーチン・ルーサー・キング

Martin Luther King, Jr

ジョージア州アトランタの有力黒人牧師の家庭に育つ。黒人のためのモアハウス大学を卒業後、クロイツァー神学校とボストン大学に学び、1955年に博士号を取得する。同年、赴任先のアラバマ州モントゴメリーで起こされたバス・ボイコットを、ガンジーの非暴力抵抗とキリストの愛を結合した非暴力直接行動によって成功に導く。つづいて南部キリスト者指導協議会(SCLC)を結成する。60年代前半には五大黒人組織団結のつなぎ役をはたし、2つの公民権法を成立させる。63年ワシントン大行進で演説「わたしには夢がある……」。64年ノーベル平和賞を受賞する。67年、国際平和と国内の貧困の解決のため、反戦にふみきる。68年4月テネシー州メンフィスで兇弾に倒れる。著書『自由への大いなる歩み』(岩波書店)『汝の敵を愛せよ』(新教出版社)『黒人はなぜ待てないか』(みすず書房)『黒人の進む道』(明石書店)。