1908年ロンドンに生れる。オックスフォード大学セント・ヒルダ・コレッジに学び、バーミンガム大学講師を経て、1941年以降は母校で教鞭をとり、1966年にマートン・プロフェッサーに就任（1975年退職）。母校を含めて六つの大学から文学博士号を授与されている。17世紀の形而上詩人ジョン・ダンの本文校訂で知られ、また深い信頼を得ていたT.S.エリオットの作品のすぐれた理解者でもある。英文学者・批評家としての業績ばかりでなく、教育関係の発言にも鋭敏な感受性と妥当な判断力がうかがわれ、オックスフォード在職中にはみごとな行政的手腕を発揮した。1967年には学者としての功績に対し、二等勲爵士（D.B.E）の称号を授与された。1987年歿。