みすず書房

谺雄二

こだま・ゆうじ

詩人。1932年東京都生まれ。39年ハンセン病発病。国立療養所多磨全生園(東京都東村山市)に入所。51年国立療養所栗生楽泉園(群馬県吾妻郡)に転園。62年詩集『鬼の顔』出版。81年『ライは長い旅だから』(詩・谺雄二/写真・趙根在、皓星社)出版。82年『風雪の紋──栗生楽泉園患者50年史』編および執筆(栗生楽泉園患者自治会)。87年自らの少年時代を描いた自伝『わすれられた命の詩』(ポプラ社)出版。99年原告として東京地裁に「らい予防法人権侵害謝罪・国家賠償請求訴訟」を提訴。2001年「ハンセン病違憲国賠訴訟全国原告団協議会(全原協)」発足。同会会長、ハンセン病市民学会共同代表を務める。詳しくは『死ぬふりだけでやめとけや 谺雄二詩文集』(姜信子編、みすず書房、2014)に収められた「年譜」参照。2014年5月11日、肺がんのため死去。