みすず書房

ショーレ・ゴルパリアン

Shohreh Golparian

映画プロデューサー、翻訳家、東京芸術大学大学院映像研究科客員教授。イラン西部ハマダーン生まれ。アッザーラ女子大学翻訳学科(英語・フランス語)卒業。79年来日、在日イラン大使館の大使秘書などを務める。89年帰国、イランイスラム共和国放送で日本のテレビドラマや映画を多数翻訳・紹介。92年再来日、モフセン・マフマルバフ監督『サイクリスト』(1989)を皮切りに日本で公開されるイラン映画のほとんどすべての字幕翻訳にかかわる。世界を席巻するイラン映画の監督たちの通訳・アシスタントを務め、日本各地の映画祭でイラン映画を紹介、韓国釜山国際映画祭では公式アドバイザーに。99年有限会社スモールトーク設立。日本で撮影されたアミール・ナデリ監督『CUT』(2011)のプロデューサー・監督補、アッバス・キアロスタミ監督『ライク・サムワン・イン・ラブ』(2012)の監督補を務めたほか、NHKアジア・フィルム・フェスティバルと協力してセディック・バルマク監督『アフガン零年』(2002)、シャウキャット・アミン・コルキ監督『僕たちのキックオフ』(2008)など多くの合作映画をプロデュース。他のプロデュース作品にアボルファズル・ジャリリ監督『グリーン、ホワイト、レッド』(2015)、ナグメ・シルハン監督『MAKI マキ』(2017)、筒井武文監督『ホテルニュームーン』(2019)など。著書に『映画の旅びと』(みすず書房 2021)、共著書に『アジア映画で〈世界〉を見る』(作品社 2013)、共訳書にキアロスタミほか著『そして映画はつづく』(晶文社 1994)。 2020年「芸術を通じて日本とイランとの間の文化交流の促進に多大な貢献を行った」として旭日双光章を受章。