みすず書房

ピョートル・レオニドヴィチ・カピッツァ

Pëter Leonidovich Kapitsa

1894年クロンシュタットに生れ、ペテルブルク工科大学電気工学科卒業。ヨッフェの推薦によって英国に渡り、ラザフォードのもとで強磁場についての画期的な研究を行なう。ついで極低温の研究に移り、新設のモンド研究所の所長となる。1934年故国に帰るが、その後、出国を許されず、モスクワの物理問題研究所の所長となる。液体ヘリウムの超流動性と第二音波との研究を行なう一方、タービン膨張機による液体酸素生産を工業化した。ソ連科学アカデミー会員。1984年死去。