みすず書房

宮地尚子

みやじ・なおこ

一橋大学大学院社会学研究科地球社会研究専攻・教授。精神科医師。医学博士。1986年京都府立医科大学卒業。1993年同大学院修了。1989年から1992年、ハーバード大学医学部社会医学教室および法学部人権講座に客員研究員として留学。1993年より近畿大学医学部衛生学教室勤務を経て、2001年より現職。専門は文化精神医学、医療人類学、ジェンダーとセクシュアリティ。著書に『異文化を生きる』(星和書店、2002)、『トラウマの医療人類学』(2005)、『環状島=トラウマの地政学』(2007、ともにみすず書房)、『傷を愛せるか』(大月書店、2010)、『震災トラウマと復興ストレス』(岩波ブックレット、2011)、『トラウマ』(岩波新書、2013)、『ははがうまれる』(福音館書店、2016)、編著に『トラウマとジェンダー——臨床からの声』(金剛出版、2004)『性的支配と歴史——植民地主義から民族浄化まで』(大月書店、2008)『医療現場におけるDV被害者への対応ハンドブック』(明石書店、2008)、共著に『文化精神医学序説』(金剛出版、2001)など。訳書にはコーエン『多重人格者の心の内側の世界』(監訳、2003)、ガートナー『少年への性的虐待——男性被害者の心的外傷と精神分析治療』(共訳、2005、ともに作品社)、バイヤリー『子どもが性被害をうけたとき——お母さんと、支援者のための本』(監訳、明石書店、2010)他がある。