みすず書房

ジョン・スチュアート・ミル

John Stuart Mill

1806-73。イギリス19世紀を代表する哲学者・経済学者。古典経済学の完成者として有名であり、徹底して個人の自由を尊重した。父ジェイムズから幼時より英才教育を受けた経緯はその『ミル自伝』に詳しい。父を通じてJ・ベンサムの《功利主義》の影響を強く受けるが、後年その思想を批判的に検討、『ベンサムとコウルリッジ』に見られるごとく、より大きな知的統合を試みた。著書は『論理学体系』(1843)『経済学原理』(1848)『自由論』(1859)『功利主義』(1863)など多数。