みすず書房

コリン・マッケイブ

Colin MacCabe

イギリスの英文学者・映画研究者・映画製作者。ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで英文学などを学び、1976年に『ジェイムズ・ジョイスと言語革命』によってケンブリッジ大学で博士号を取得。スコットランドのストラスクライド大学を経て、1985年度からアメリカのピッツバーグ大学で、1998年からはそれに加えてイギリスのエクスター大学で英文学と映画を講じ、現在は、ピッツバーグ大学特別教授およびロンドン大学バークベック・カレッジ教授である。1985年から89年まで、英国映画協会(BFI)の製作部長を、1989年から98年まで同協会の研究部長を務め、デレク・ジャーマン『カラヴァッジオ』(1986)、テレンス・デイヴィス『遠い声、静かな暮らし』(1988)などの映画作品の製作総指揮を担当したほか、映画百年を記念するTVドキュメンタリー・シリーズを手掛けた。主な著作に、『ジェイムズ・ジョイスと言語革命』(加藤幹郎訳、筑摩書房)、『ゴダール——映像、音声、政治』(ローラ・マルヴィ、ミック・イートンとの共著、1980)、『卑俗なるものの雄弁術』(1996)などがある。