1922-2019。リトアニア生まれのアメリカ人。詩人、映画作家。第二次大戦末期の1944年、ナチの追っ手から逃れて国外に出たが、そのままナチ・ドイツに拉致され、強制労働収容所へ送られる。翌年ドイツの降伏による終戦によって、そのまま難民となり、4年間ドイツを流浪後、1949年に米国へ亡命、ニューヨークで映画の制作を始める。60年代には、『ヴィレッジ・ヴォイス』紙のコラムに執筆、季刊『フィルム・カルチャー』誌の発行をつうじて個人映画の評論活動をつづける。フィルムメーカーズ・コープを組織して作家を連帯させ、シネマテークを創って上映活動をし、個人映画のジャンルを確立。1970年には、散逸しやすい個人映画や非商業映画、歴史上重要な映画の保存と上映のためにアンソロジー・フィルム・アーカイヴスを創設。その館長を務める。映画作品に Walden, Notes and Sketches (1966)、『リトアニアへの旅の追憶』(1971-72)ほか多数。著書『メカスの映画日記』(フィルムアート社、1974)『セメニシュケイの牧歌』(書肆山田、1996)『どこにもないところからの手紙』(書誌山田、2005)『メカスの難民日記』(みすず書房、2011)ほか、多数。
ジョナス・メカス
Jonas Mekas